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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】             平成3031

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン <第83号>

 

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みなさん、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

静岡県議会は2月定例会真っ最中です。今週は代表・一般質問が行わ

れており、来週は常任委員会で予算審査が行われます。1年の中で最も重要

議案が多い定例会。16日の閉会日まで脳みそが汗をかく日々が続きます。

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があった方に、毎月1回、メルマガで活動報告を送らせていただいています。

お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

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◎目次

1.平成30年度静岡県一般会計当初予算案を家計に例えたら

2.最近のブログから

3.活動日程

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1.平成30年度静岡県一般会計当初予算案を家計に例えたら

 

県の平成30当初予算案は一般会計で11872億円。特別会計、企業

会計を加えた合計は2738億円となっています。

大きすぎてわかりにくいと思いますので、これを“私なりに”家計に例えてみます。

11872億円をベースに、01つとって単位を万円に置き換えて、年間収入

1187万円の家庭としてみましょう(多すぎるという人がいるかもしれませんが…)。

 

「静岡家」の家族構成は夫婦2人、おじいちゃん、おばあちゃん、子ども2人の

6人家族。静岡県西部の一戸建てにお住まいで、土地や田畑を持っています。

自宅は築30年を経過し、そろそろ傷みが出てきています・・・。

 

◆まず収入から見ていきましょう。

 

県税

4830億円

世帯主収入

483万円

地方交付税等

3467億円

親の家計繰入分

346万円

国庫支出金

1147億円

親からの支援

114万円

繰入金

337億円

貯金取崩

33万円

その他収入

616億円

その他収入

61万円

県債

1475億円

借金

147万円

 

11872億円

 

1184万円

 

@   世帯主「章」さんの年収は483万円

これは県の収入の基礎となる「県税4830億円」に相当します。

 

A   「静岡家」のおじいちゃんは田畑やその他から収入を得ており「章」さんの家計

を助けてくれています。おじいちゃんの家計繰入分は346万円。結構多いですね。

これは国からの「地方交付税地方譲与税等3467億円」に相当します。

地方交付税は、地方自治体の代わりに国が集めて、自治体の財政力(体力)

に応じて配分するおカネです。国民生活が自治体の財政力により、大きく左右

されないような仕組み(財政調整機能)となっています。

 

B   「静岡家」のおじいちゃんは孫に甘いんですよね。「おじいちゃん、アレ買って〜」

とおねだりされるとついついお小遣いをあげちゃいます。「章」さんも時々甘えます。

そんなこんなでおじいちゃんが出すお小遣いは年間114万円にも・・・。

これは「国庫支出金1147億円」。実はお小遣いとはちょっとワケが違いますが、

県や市町が事業を行うときの国の負担分です。事業によって1/21/3・・・など

負担割合が決まっています。

 

C   「静岡家」は貯金を33万円取り崩す予定です。

これは県が保有する基金からの「繰入金337億円」に相当します。

 

D   「静岡家」は土地の使用料収入や売却で61万円の収入を見込んでいます。

これは「その他収入616億円」。県も使用料・手数料、売却収入等があります。

 

ここまでで「静岡家」の収入は1037万円。結構裕福な気がしますね・・・。

 

E   にもかかわらず、よせばいいのに借金を147万円する予定です。

来年度発行を見込む県債1475億円。そのうち通常の県債(施設やインフラ

整備に係る起債)は715億円、臨時財政対策債は760億円です。

 

(余談ですが…)

臨時財政対策債(臨財債)は、本来、国が地方交付税として現金で地方に

配分すべきものなのですが、財源となる国の税収が足りないため、地方が借金を

して肩代わりしているものです。国は「後年度、地方交付税で補てんする」として

いますが、私には信じられません。

臨財債は資産の形成につながらない借金(国でいえば赤字国債)であり、

地方財政制度の大きな欠陥と思っています。静岡県の臨財債発行残高は

平成303月末で11007億円、平成313月には11363億円

に増える見込みです。

 

つい熱くなってしまいましたが、以上「静岡家」の収入合計は1184万円となり

ました(端数を切り捨てたのでご了承ください)。

 

◆次に支出です。県の事業部門ごとに大きなものを見てみましょう。

 

事業経費

5506億円

生活費

550万円

健康福祉部

2307億円

医療福祉費

230万円

教育委員会

2087億円

教育費

208万円

交通基盤部

1173億円

家の修理

117万円

公安委員会

800億円

警備

80万円

 

健康福祉部の歳出が2307億円19.4%)と大きくなっています。

「静岡家」でいえば、医療費や薬代、保育の負担が大きいということです。

230万円もかけているようでは・・・、まずは健康を維持することが何よりも大切

ということがわかります。

 

次に多いのが教育委員会の2087億円17.6%)。「静岡家」に直すと208

万円ということで、かなり教育熱心と言えますね。

 

交通基盤部は1173億円9.9%)。高度成長期はこの3倍以上あったよう

ですが、今は大きく減っています。

「静岡家」でいえば家の修理や電化製品の買い替えにあたります。自宅が

30年を経過し改修が必要になっていますので、クルマも買い換えたいところ

ですが117万円ではちょっと手が出ません。

県も高度成長期に整備したインフラや施設の老朽化を迎え、今後の整備費

捻出が懸念されます。「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」の選択が必要です。

 

公安委員会(警察)は800億円6.7%)。家でいえばセキュリティシステムで

しょうか。相場をよく知りませんが、80万円って高いのか、安いのか・・・。

 

残った部門(経営管理部、経済産業部、くらし・環境部、文化観光部など)

足すと5506億円となります。これらが生活費550万円といえそうです。

 

◆次に支出を性質別(主に何に使っているか)をみると・・・

 

人件費

3015億円

301万円

公債費

1857億円

185万円

税収関連法定経費

1940億円

194万円

 

 

 

 

11872億円のうち「人件費3015億円」を占めています。

実は先ほど「静岡家」は教育熱心と書きましたが、教育にかけている208万円

のうち約180万円、警備80万円のうち約60万円は人件費なのです。AI

ロボットの時代がくるとどうなるかわかりませんが、現代は教師や警察官はマンパワー

が不可欠なのです。

生活費550万円に占める人件費は約60万円。教育委員会と警察以外の

「知事部局」の職員人件費はこのくらいになります。

 

問題は「公債費1857億円」。公債費は借金の返済。生活費550万円

うち185万円が借金返済に充てられています。

「静岡家」の生活費550万円のうち、人件費と借金返済を差し引くと食費や

医療費、生活必需品などの買い物に使えるおカネは305万円ということになります。

 

その次の「税収関連法定経費1940億円」は、簡単に言えば、国によって

使い道が決められているおカネです。そう考えると「静岡家」が自由に使えるお金

305万円−194万円=111万円となります。

 

年収1000万円を超えている「静岡家」。一見裕福に見えますが家族6人で

自分たちの生活に自由に使えるおカネは年間111万円10万円もないと

いうことになりました。

最初に「おじいちゃんが孫にお小遣いあげている・・・」と書きましたが、そんなに

ラクなわけではありません。現実的なサラリーマン家庭で、仮に年収500万円と

すると、自由に使えるおカネは月に5万円もないことになります。

 

「静岡家」の財政状況は、静岡県の財政状況なのです。

 

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「当初予算案を見る限り、県財政は好材料がそろう。税収入は堅調で、予算

編成時の財源不足額は前年度の半分以下に圧縮。財政の穴埋めに使える基金

300億円台を2年ぶりに確保し、県債残高も着実に減らしている」

 

これは静岡県平成30年度当初予算案公表翌日の地元紙の記事です。

これを読むと県民のみなさんは「県の財政はイイんだ」と思うのではないでしょうか。

 

確かに来年度の県税収入は、本年度当初予算比で法人2税 約160億円

の増を見込んでいます。

しかし基金確保の背景は、平成29年度の2月補正予算の歳入内訳をみると、

県税収入約136億円の増はあるものの、「減収補てん債、行政改革等推進債、

退職手当債」という資産の形成を伴わない県債約300億円を発行するなど、

私に言わせれば「平成29年度分として新たな借金をして、平成30年度に貯金

があるようにみせかけた」状況です。

 

地元紙は上記の文に続き「県は財政運営の新指針『収支均衡』の21年度

達成を掲げ、財政健全化に向け積極姿勢を示すが、高齢化の進行で扶助費が

年間50億円前後の規模で増え続けるなど決して楽観はできない。歳出の不断

の見直しが欠かせない」と結んでいます。

 

重要なのはこちらの方です。

人口減少、年齢構成の変化、インフラ資産等の老朽化、県内経済に大きな

影響を持つ自動車産業の将来などを考えると、背筋が寒くなる思いです。これまで

以上に、知恵を出し汗を流して、持続可能な行政経営に取り組む必要があります。

 

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2.最近のブログ記事

 

2月は前半に視察報告を書きましたが、後半は予算の勉強などで記事を書く

ことができませんでした。

今後、事業の詳細や「民泊条例」など注目の議案などを書くようにします。

 

月のブログ

 

2/02 県と市の分担

05 立春

06 立命館アジア太平洋大学

07 熊本地震の避難者対策

09 コミュニティデザイン

28 シェアリングエコノミー

 

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3.活動日程 

 

○2月の主な活動

01() 知事予算折衝

02() 健全育成会常任委員会

03() 労組イベント・研修会

04() ふれあいトーク会(田口 章 県政意見交換会)

      若者円卓会議(大学生高校生との意見交換)

      浜松西政経フォーラム総会

05() 会派視察(立命館アジア太平洋大学)

06() 会派視察(熊本県宇城市)

      浜松三田会幹事会

07() 会派総会、2月定例会勉強会

08() 浜名湖観光圏シンポジウム

09() 視察(東北芸術文化大学)

10() スズキカップゴルフコンペ(実行委員長です)

      スズキ労組研修会

11() スズキ労組中央委員会

17() 入野中学校区青少年健全育成会総会

      Cipfa Japanセミナー(東京)

18() 入野地区凧揚会発会式

20() 本会議(2月定例会開会)

      議員研修会(ダイバーシティマネジメント)

21() 建設委員会(総合計画集中審査)

22() 外国人学校訪問

23() 地方創生EXPO視察(東京)

24() FM県政報告

25() 連合労働法制学習会

26() 本会議

27() 本会議

28() 本会議

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○3月の予定

01() 本会議

02() 本会議

      労組研修会(県議会傍聴受入)

03() 地区社協活動報告会

04() 佐鳴湖クリーン作戦

      労組イベント

05() 本会議

07() 建設委員会

08() 建設委員会

09() 建設委員会

10() グランシップ文化情報フォーラム

11() 自治会総会

12() 建設委員会

15() 静岡文化芸術大学卒業式

      スズキ労連中央委員会

16() 本会議(2月定例会閉会)

      県議会議員補欠選挙告示(函南町)

18() 自治会総会

19() 入野中学校卒業式

24() 保育施設卒園式

      FM県政報告

      自治連総会

25() 自治会総会

 

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【 田口 章 プロフィール 】 

 

○略歴

昭和37年1月23日生(56歳) 

昭和59年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

       鈴木自動車工業梶i現スズキ梶jに営業職として入社

平成 6年 スズキ労働組合専従役員

平成19年 浜松市議会議員当選(1期)

平成23年 静岡県議会議員選挙 初当選 

平成27年 静岡県議会議員選挙 当選(2期目)

         27年度 産業委員会 委員、地方分権推進特別委員会 委員

         28年度 企画くらし環境委員会 委員長

29年度  建設委員会 副委員長

 

○好きな言葉  「おもしろきこともなき世をおもしろく」

          「今より早いときはない」

          「俺がやらなきゃだれがやる。今すぐしなけりゃいつできる」

 

○趣味・・・オートバイ(愛車はGSR750)・歌を歌うこと

 

【 連 絡 先 】

 

連絡事務所(スズキ労働組合)

    〒432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 TEL053-447-3820

 

会派(ふじのくに県民クラブ)

    〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6 静岡県庁本館4階 TEL054-221-3510

 

自宅 〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1-305 TEL053-440-7100

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田口 章 メールマガジンのご案内

 ご不要であればお手数ですが syoki2@suzuki-union.or.jp まで「メルマガ不要」と書いて、

メールをお送りください。

 

 ご意見などございましたら、ご遠慮なく taguchi@suzuki-union.or.jp までメールを下さい。

よろしくお願いいたします。

 

文責 田口 章 事務所

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