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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】                 平成2581
                                                               
        

       静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン <第28号>

 

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 みなさん、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

 

 参議院選挙が終わり、いわゆる“ねじれ”解消となりました。しかし時計の針を

55年体制」に戻すわけにはいきません。

 私は、「政権交代可能な2大政党による善政競争」をさらに求めていきます。

民主党にはその一翼を担えるよう、党の抜本的改革を行い、捲土重来を期し

ていただきたいと思います。

 

 静岡県議会は、参議院選挙の翌日から6月定例会の論戦がスタートしま

した。代表・一般質問では、川勝県政2期目にあたっての施政方針や、地震・

津波対策、富士山世界文化遺産登録など、ホットな議論が闘わされました。

 今月号は常任委員会で私が取り上げた項目をご紹介します。

 

 なお明日の本会議(定例会最終日)で会派を代表して賛成討論に立ちます。

開会は10:30。下記よりインターネット中継をご覧いただければ幸いです。

 http://www.gikai-chuukei1.pref.shizuoka.jp/

   

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【これは無料のメールマガジンです】

 これまでに名刺交換させていただいた皆様の中で、メールアドレスの記載

があった方に、毎月1回、メルマガで活動報告を送らせていただいています。

 お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

またご不要の方は末尾のアドレスにその旨お伝えください。よろしくお願いい

たします。

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【日々の活動はブログをご覧ください】

 

★創ろう!元気な浜松&静岡県

  http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/

 

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◎目次

 

1.企画文化観光委員会の課題

 (1)総合計画の次期基本計画

 (2)雇用創造アクションプラン

 (3)ふじのくにICT戦略

 (4)富士山静岡空港

 (5)天竜浜名湖鉄道

 

2.最近のブログから 「デトロイト市の破たん」(7/20

 

3.活動日程

 

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1.企画文化観光委員会の課題

 

 今年度は「企画文化観光委員会」に所属。この常任委員会は「企画広報部」

と「文化・観光部」を所管しています。

 

 「企画広報部」は県行政のコントロールタワー。また「タテ割り行政」に「ヨコ串」を

刺す役目も担っています。“行政改革の本丸”といえるかもしれません。

 

 「文化・観光部」は富士山世界遺産に注目が集まっていますが、課題も散見さ

れます。

 

 今回の常任委員会では、来年度以降、新たな計画がスタートする事業を中心

にとりあげました。

 

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(1)総合計画の次期基本計画

 

 自治体には「計画」と名のつくものがたくさんあります。その中で、最上位に位置

するのが「総合計画」です。

 

 静岡県の「総合計画」はH22年度からH31年度までの10年間。その中に前半

4年間、H22年度から25年度までの中期計画である「基本計画」があり、H26年度

から、新たな「基本計画」がスタートします。

 したがって今年度は「次期基本計画」を検討する大切な年にあたります。

 

 「次期基本計画」は川勝知事がめざす「理想郷“ふじのくに”づくり」を前倒しで

実施するための“工程表”といえるものです。

 

 県の役割は広域行政ですので、県民や市町をはじめ多くのステークホルダーを

巻き込んで計画策定を進める必要があります。

 今回の委員会ではまず「市町との連携を深めること」について意見を述べました。

 

 また行政経営のPDCAサイクルを回すためには、議会のチェック(C)が欠かせま

せん。前期の基本計画の評価を、議会の決算審査で活用できるよう要望しまし

た(決算審査は10月末)。

 

 「総合計画」は県政運営の基礎になりますので、所管の委員として、この論議

状況や内容をしっかりとチェックしていきます。

 

★「富国有徳の理想郷“ふじのくに”のグランドデザイン」

  http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-220/newplan.html

 

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(2)雇用創造アクションプラン

 

 H23年度に策定された「雇用創造アクションプラン」は、リーマンショック前の雇用

情勢に戻すことを目標に、H25年度末までに3万人の雇用創出をめざして計画さ

れました。

 

 これを議論するのが「雇用創造県民会議」。

 通常、雇用問題を検討するのは政労使であることが多いのですが、この会議に

は、教育界や福祉事業者などが参画しています。

 所管も「経済産業部」でなく、「企画広報部」ということで、県の総力をあげて

雇用創出を図ろうという意図がうかがえます。

 

 会議では、「ミスマッチの解消」について、さまざまな議論が交わされました。

 とりわけ福祉事業の雇用吸収力は大きく、各セクターが相互に補完しあうことで、

まだまだ雇用創出は可能と感じました。

 

 常任委員会では、「商工部門のノウハウを活かした福祉事業者への経営指導」

や、「グローバル人財の育成」、「介護など真に生きるということの価値観を義務教

育時代から教えること」などを提案しました。

 

 アクションプランの計画期間は今年度末までですが、雇用創造県民会議は非常

に有意義な場でしたので、個別部門ごとでも良いので、引き続き連携をとるよう求

めました。

 

★雇用創造県民会議 本部会議

  http://www2.pref.shizuoka.jp/all/shingi.nsf/gaiyou_sosiki/19D2899450DE9FA449257920000C27B4

 (先月開催の会議録はまだアップされていません)

 

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(3)ふじのくにICT戦略

 

 静岡県高度情報化基本戦略「ふじのくにICT戦略」は、H23年度から25年度

までの3年計画で、次期計画策定に向け、現在検討が進められています。

 

 ICT技術は、日進月歩ならぬ“分進秒歩”で進んでおり、この3年間で、環境は

大きく変化しています。しかし残念ながら静岡県はその対応が後手後手です。

 

 国においては、総務省の「ICT成長戦略」や政府が閣議決定した「世界最先端

IT国家創造宣言」など、ドンドン議論が進んでいます。

 

 次期計画期間中には「社会保障・税番号(マイナンバー)制度」がH281月か

ら導入されるなど、大きな環境変化があります。

 この機を、最大で最後のチャンスととらえ、自治体クラウドをはじめ、県と市町が

連携してICT戦略を進めるよう提言しました。

 

 ICT化の推進は行財政改革にも直結します。県・市町の連携で早急に進めて

いけるよう、今年度の重点取組としてチェックします。

 

★ふじのくにICT戦略

 http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-330/kihon/itsenryaku.html

 

ICT成長戦略会議(総務省)

 http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ict_seichou/

 

★世界最先端IT国家創造宣言

 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20130614/siryou1.pdf

 

 

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(4)富士山静岡空港

 

 富士山静岡空港は、利活用促進のソフト部門を「文化・観光部」、空港経営

とハード部門を「交通基盤部」が所管しており、わかりにくい組織になっています。

 

 これまで空港ターミナルビルの運営と滑走路など空港施設の運営を分けてい

ましたが、来年度以降、これを一体化して行う方向で検討が進んでいます。

 そこで、この際、県の組織も一体化してはどうかと提案しました。

 

 また今後、空港の増築が検討されますが、その際の利活用目標との整合や

リスク管理についても質しました。

 

 空港経営に関することは、今年度は議論が一気に進むため、引き続きウォッチ

していきます。

 

★文化・観光部 観光・空港振興局のサイト

 http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-210/kankoukonbensyon.html

 

★交通基盤部 空港局のサイト

 http://www.pref.shizuoka.jp/kuukou/index.html

 

 (上記のサイトをご覧ください。タテ割りだと思いませんか?)

 

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(5)天竜浜名湖鉄道

 

 天竜浜名湖鉄道(株)は、静岡県や沿線市町、民間事業者が出資している

3セク鉄道」で、県は40%弱を出資する最大の株主です。

 

 2月定例会の条例改正で、「議会に報告を求める外郭団体」の出資比率を

従来の50%以上から25%以上に引き下げたため、今年度から新たに報告対象

になりました。

 

 せっかく資料を提供していただいたので、財務諸表を使っていくつか課題提起

しました。

 

 天浜線については、昨年度、「経営分析と将来展望」を検討するためのプロジェ

クトチームによる事業検証が実施され、結果的に存続の方向性が示されました。

しかし課題は山積です。

 

 経営的には、H21年度からH25年度の中期計画が今年度で終了し、現在、

来年度からの新たな5ヵ年計画を検討しています。

 

 公共交通としての使命を負っていることは事実ですが、これまでに投入された税

金は約60億円で、しかも毎年大きな赤字を計上しています。

 何とか税負担を最小限にとどめるよう、利活用促進策をチェックしていきます。

 

★プロジェクトチーム報告書

 https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download105700.nsf/pages/6304E017ACFF941E49257B0A002EAE10

 

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2.最近のブログから 「デトロイト市の破たん」(7/20

 

 昨日「デトロイト市が財政破たん」とのニュースがありました。

 アメリカの自動車産業の中心地だったデトロイト市の破たんは、あらためてグロー

バル化の脅威を覚えます。

 

 ビッグ3が栄華を誇ったデトロイト市は、1950年代のピーク時には人口180万人を

超えていたのが、今は約70万人とのこと。

 1970年代から日本の自動車メーカーに押され、さらに生産拠点の海外移転など

により、産業の空洞化が進んだようです。

 一度経営破たんし実質国有化されたGMは、今や立ち直り、販売台数はトヨタと

世界一の座を争うまで回復しています。

 しかし自治体はそうはいかなかったようです。

 

 私たちはこれを「他山の石」としなければいけません。1点は産業と雇用の維持、

2点目は自治体財政の健全化です。

 

 

 浜松市も静岡県もグローバル化の真っ只中におり、ものづくり企業は生き残りをか

けて世界と闘っています。

 そして生産拠点の海外進出はすでに現実となっています。次の段階として、いか

に「浜松市や静岡県に雇用を残せるか」を真剣に考えないといけません。

 もちろん海外進出せずに、国内生産だけで企業が維持できれば良いのですが、

もうそれは難しい時代になっています。

 とりわけ労働集約的な仕事、単純な組立作業などは、今後、どんどん厳しくなっ

てきます。私たちはこの現実を直視する必要があります。

 

 雇用吸収力のある新産業の育成には、まだ時間がかかります。一方、既存産業

の中で雇用を維持するためには、企業の技術革新(イノベーション)が不可欠です。

 行政としても、技術と技術をつなげて、新たな市場を開拓できるような場づくりが

必要です。

 浜松市が進めている「イノベーションアリーナ」や東大阪市の「モビオ・カフェ」のような

事業も、もっと連携を深めてオールジャパンで闘うくらいの意気込みでいかないと、雇

用確保はできないのではないか・・・とすら思えます。

 

 それには人財育成が不可欠です。これまでと同じ教育、人財育成では、グローバ

ル競争を乗り越えるのは困難です。

 こうした危機感を持って、世界標準の中長期的な教育改革を進める必要がある

のではないでしょうか。内向きで、同質性を求めてきた時代は、もう終わりにしないと

いけません。

 

 

 さて日本の自治体事情。

 夕張市の破たんが明らかになったのは2006年。ピーク時に11万人いた人口が1

3千人まで減り、3セクなどの財政負担に耐え切れなくなりました(今はさらに減って

1万人)。

 最大の要因は石炭から石油へのエネルギーの構造転換。もちろん環境の変化に

ついていけなかった財政運営の問題もありますが、トレンド(大局)を見誤ると大変

なことになるということです。

 

 その後、自治体財政健全化法に基づき、日本の自治体は財政健全化に向けた

取り組みが進められていましたが、どうも最近、「国土強靭化」にみられるように雲行

きが怪しくなっています。

 やはり基本は「身の丈にあった行政経営」をやらなければいけないということですね。

大きなトレンドは「人口減少社会」。

 もう一度、基本に帰って、行財政改革に取り組みます。 

 

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3.活動日程 

 

7月の主な活動

 

04() 参議院選挙公示

07() 入野地区凧揚会総会

08() 浜松商工会議所120周年記念式典

09() 防潮堤整備に係る勉強会

10() スズキ友の会総会

     雇用創造県民会議 本部会議 傍聴

11() 会派会議

17() 富士山静岡空港視察

20() 大平台夏まつり

21() 参議院選挙投票日

22() 本会議・議会運営委員会

23() 本会議・議会運営委員会

24() 会派議案勉強会

25() 本会議・議会運営委員会

26() 本会議・議会運営委員会

27() ソミック石川夏まつり

28() 鈴鹿8時間耐久ロードレース

29() 企画文化観光委員会

30() 企画文化観光委員会

31() 海外展開企業ヒアリング

     本田技研労組意見交換会

 

8月の主な予定

 

01() 議会運営委員会

     港湾整備促進大会

02() 本会議(10:30開会)

     (賛成討論を行います!ネット中継でご覧ください)

03() ヤマハ発労組浜松南支部夏まつり

04() 富士山世界遺産登録感謝の集い

05() 政策力アップ講座「公会計改革」(東京)

06() 福井県視察

07() 教組意見交換会

08()09() 

     自治体経営改革講座(名古屋)

10() 入野地区ふるさと夏まつり(佐鳴湖花火大会)

11() 佐鳴湖クリーン作戦

14() 山形県視察

15() 戦没者追悼平和記念式

      (*この日が「終戦記念日」だと知らない若者が増えているようですね・・・)

23() 会派政調会

     スズキ労連労使会議 

24()25() バイクのふるさと浜松2013

26()31() タイ・ミャンマー視察調査

       

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【 田口 章 プロフィール 】 

 

○略歴

昭和37年1月23日生(51歳)

昭和59年 慶応義塾大学法学部法律学科卒業

       鈴木自動車工業㈱(現スズキ㈱)入社(営業マンとして販売に従事)

平成 6年 スズキ労働組合専従役員

        (教宣局長、自動車総連派遣、高塚支部長、書記長、副中央執行委員長)

 

 

平成19年 浜松市議会議員(1期)

 

 

平成23年 静岡県議会議員選挙 初当選 

        (23年度 産業委員会委員、24年度 建設委員会副委員長

          25年度 議会運営委員会委員、企画文化観光委員会委員)

 

○好きな言葉  「おもしろきこともなき世をおもしろく」

          「今より早いときはない」

          「俺がやらなきゃだれがやる。今すぐしなけりゃいつできる」

 

○趣味・・・オートバイ(愛車はイナズマ1200)・歌を歌うこと

 

○家族構成・・・妻・長女・長男(大2・別居)・二男(高3

 

【 連 絡 先 】

 

連絡事務所(スズキ労働組合)

    〒432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 TEL053-447-3820

 

会派(民主党・ふじのくに県議団)

    〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6 静岡県庁本館4階 TEL054-221-3510

 

自宅(夜間)

    〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1-305 TEL053-440-7100 

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田口 章 メールマガジンのご案内

 ご不要であればお手数ですが syoki2@suzuki-union.or.jp まで「メルマガ不要」と書いて、

メールをお送りください。
 ご意見などございましたら、ご遠慮なく 
taguchi@suzuki-union.or.jp までメールを下さい。

よろしくお願いいたします。

 

 日々の活動はブログに記してあります。コチラもぜひご覧下さい。

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文責 田口 章 事務所

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