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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】                 平成2571
                                                               
        

       静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン <第27号>

 

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 みなさん、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

 

 6/16投票された静岡県知事選挙は、川勝平太知事が、戦後最多となる108

万票もの得票で再選を果たしました。

 私も「ふじのくに!!県民の会」の一員として応援してきましたが、遊説車に乗って

いたときに、有権者の反応がよくわかりました。遠くから手を振ってくれる大勢の人。

また、街頭演説では「本人はいないの?」とどれだけ声をかけられたか・・・。

 100万人の支援をもらうというのはスゴイことですね。同じ政治家として、ちょっと

うらやましくなりました。

 

 6/22には念願の「富士山世界文化遺産登録」が決定。しかもイコモスから「除

外勧告」を受けていた「三保松原」を含めての登録になりました。

 事前のロビー活動が奏効したものと思います。川勝知事も「奇跡的」と大喜び

でしたが、一方で“根回し”の大切さをあらためて感じたのではないでしょうか(笑)。

 

 6/28に静岡県議会6月定例会が開会しました。会期は8/4までの36日間

です。・・・とはいえ次回の会議は7/22。参議院選挙終了後に論戦は本格化

します。

 川勝県政2期目のスタートです。「理想郷“ふじのくに”づくり」に引き続きご注目

ください。

   

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【これは無料のメールマガジンです】

 これまでに名刺交換させていただいた皆様の中で、メールアドレスの記載

があった方に、毎月1回、メルマガで活動報告を送らせていただいています。

 お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

またご不要の方は末尾のアドレスにその旨お伝えください。よろしくお願いい

たします。

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【日々の活動はブログをご覧ください】

 

★創ろう!元気な浜松&静岡県

  http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/

 

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◎目次

 

1.川勝平太知事 2期目の所信表明

 

2.最近の県政トピックス

 (1)富士山世界文化遺産登録

 (2)第4次地震被害想定

 (3)地震・津波対策アクションプログラム2013

 

3.最近のブログから 「人工クモの糸繊維にみるイノベーション」(6/24

 

4.活動日程

 

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1.川勝平太知事 2期目の所信表明

 

 6/28の県議会初日は川勝知事の提案趣旨説明がメイン。再選を受けての

「所信表明」ともいえるものでした。

 選挙戦での「炎の演説会」のようなエネルギッシュなトーンではありませんでした

が、力強い口調でお話しされていました。

 以下に概要を記します。

 

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 「100万人を超える多くの県民の皆様から御支持をいただき、再び任ぜられた。

誠に光栄なことであり、深く感謝している」

 

 「身の引き締まる思いであり、オールサイドの立場で、370万県民の幸せ

と静岡県の一層の発展のため、全身全霊を尽くす」

 

 「県内各地を駆け巡る中、現場主義や情報をオープンにする姿勢、新東

名の前倒し開通、富士山の世界文化遺産登録など評価いただいた一方、

地震や津波、原発に対する不安や景気回復が実感できないなどの意見を

いただいた」

 

 「ひとつひとつに耳を傾け、県民幸福度の最大化に向けて、富国有徳の

理想郷“ふじのくに”づくりを着実に進めることが、負託に応える道だと改め

て思い定めた」

 

 「今年度は、総合計画の基本計画の最終年度。これまでの取り組みを

総括的に評価し、年度内に新しい基本計画を策定し、“ふじのくに”づくり

の総仕上げの道筋を明確にする」

 

 「最優先は喫緊の課題を解消し、県民生活を守る取組」

 

 「『地震・津波対策アクションプログラム2013』に基づき対策を早急に進

める」

 

 「雇用・経済対策、保育所待機児童の解消、子育て環境の向上による少

子化対策にも着実に取り組む」

 

 「国に先駆けて教育再生改革を実現し、健康寿命日本一を確固たるもの

にすべく健康づくりを推進する」

 

 「静岡県は、富士山の世界文化遺産登録を経て、これまでにも増して、

国内外の人々の憧れを集める地域になることが期待される。誇りと自覚を

県民の皆様と共有し、手を携えて“ふじのくに”づくりにまい進していく」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 このほか当面する県政課題として、「富士山の世界文化遺産登録」を受けて

の来訪者対策や「世界遺産センター(仮称)」の整備。エネルギー政策の推進、

「茶草場農法」の世界農業遺産認定、地域外交などに触れました。

 

 また7/5に秋葉原にできる県産品アンテナコーナー「ふじのくにおいしい処

(どころ)静岡(愛称『おいしず』)」の紹介や、「浜名湖花博2014~花と緑の

祭典~」の前売入場券を7月から販売することなども紹介していました。

 

 また行財政改革では、来月、「ふじのくに行財政革新戦略会議」を設置す

ると表明。看板の架け替えでなく、“革新的な”行財政改革につながる議論

を期待したいと思います。

 あわせて、これまで行っていた「事業仕分け」をリニューアルし、「ふじのく

に士民協働事業レビュー」を9月に実施することなどを話しました。

 

 引き続き進められる“ふじのくに”づくり。応援してくださった皆様の想いを

受け止めて、私自身、しっかりと取り組んでいこうと、意を新たにしました。

 

 

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2.最近の県政トピックス

 

 ここのところ重要な県政情報が目白押しです。報告すると長くなりますので、

概要と県のホームページへのリンクをご紹介します。

 

(1)富士山世界文化遺産登録

 

Gunjoufuji

 

 6/22(土)日本時間の1730分頃、正式決定しました。

 私もインターネット中継で、慣れない英語を聞きながらドキドキしていました。

特に各国委員の意見で「MIHO-MATSUBARA」と聞こえるたびに、「今のは

“応援の意見”だよね」「ありがとう~」などと思いながら聞いていました。

 

 正式名称は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」といいます。

 世界遺産は国内では17番目、文化遺産としては13番目の登録となります。

しかし、これで喜んでばかりはいられません。ユネスコからは201621日まで

に「保全状況報告書」の提出を求められています。

 所信表明でも触れていましたが来訪者対策が急務です。今年度は所管す

る「企画文化観光委員会」に所属しますので、しっかりとチェックしていきます。

 

 下記のサイトで詳しい情報やキレイな写真をご覧ください。

 

★静岡県 文化・観光部 世界遺産推進課

 http://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-120/index.html

 

★富士山世界遺産登録推進両県合同会議(静岡県・山梨県)

 http://www.fujisan-3776.jp/

 

★文化庁のサイト

 http://www.bunka.go.jp/index.html

 

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(2)第4次地震被害想定

 

 6/27(木)静岡県防災会議が開催され、第4次地震被害想定(第一次報告)

が公表されました。

 

 県が進めている地域防災計画の基本となる指標としては、平成13年度に出

された「第3次想定」以来となります。

 (第一次報告)とされているのは「ライフライン被害、交通施設被害、経済被害」

の想定がこの秋に公表されることになったからです(国の想定公表が遅れたため県

も遅れてしまいました)。

 

 レベル1(100150年周期で発生する地震)、レベル2(南海トラフの巨大地震)

の区分は中間報告のままとし、想定地震を「駿河トラフ・南海トラフ沿いで発生す

る地震」と「相模トラフ沿いで発生する地震(伊豆半島東側)」に分けて検討して

います。

 

 以下は、県西部に影響を及ぼす「駿河トラフ・南海トラフ地震」について記載し

ます。

 

 2月の中間報告では公表されなかった「地震動」や「人的・物的被害」、「被害・

対応シナリオ」等が新たに含まれています。

 

◆レベル1地震(第3次想定との比較)

 ①地震動   震度7の地域(131km2344km2

 ②津波    浸水深2m以上の地域(6.2km29.0km2

 ③建物被害 全壊・焼失棟数(約19万棟→約26万棟)

 ④人的被害 死者(5,851人→約16,000人) うち津波(227人→約9,000人)

 

◆レベル2地震

 ①地震動   震度7の地域(最大732km2

 ②津波  浸水深2m以上の地域 68.5km2(国想定66.5km2よりわずかに増)

 ③建物被害 全壊・焼失棟数 約30万棟(国想定32万棟)

 ④人的被害 死者約105,000人 うち津波約96,000人 

          (国想定109,000人、津波95,000人)

 

 従来の想定よりもかなり厳しい数字が出されていますが、これらは耐震対策や

避難施設の確保などができていない最悪のケースを想定したものです。

 国の想定が出された時にもお伝えしましたが、過度に心配するのでなく「正しく

恐れる(認識する)」ことが大切です。

 

 私も今後「対応シナリオ」や「アクションプログラム」を読み込み、チェックしていき

ます。

 詳しくお知りになりたい方は、下記のサイトをご覧ください。

 

★第4次地震被害想定(第一次報告)

 http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/4higaisoutei/index.html

 

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(3)地震・津波対策アクションプログラム2013

 

 私が重要視しているのがコレです。県として具体的に何をするのかが書かれて

います。

 

 「地震・津波対策アクションプログラム(以下AP2013」は、これまでの「AP2006

同様に“減災”を基本理念においています。

 計画期間は今年度から平成34年度までの10年間。151のアクションにより減災

をめざします。

 当面の減災目標は「ひとりでも多くの県民の命を守る」となっていますが、将来的

には数値化を図るとしています。

 

 とりわけ重点を置いているのが津波対策。計画期間の10年間でレベル1津波に

よる人的被害を8割減少させることをめざしています(説明は受けていませんが、

おそらく上記9,000人→1,800人ということだと思います)。

 

 具体的にレベル1津波に対して、施設高が不足している津波対策施設117.1km

のうち、約6割に当たる68.0kmのかさ上げを行います。

 このほか耐震化や“粘り強い構造”への改良なども計画しています。さらに河川

の堤防かさ上げや水門設置・改良なども実施する予定です。

 

 今後10年間で全て対応しようとすると4000億円(年400億円)ほどかかる見込

みですが、現在、津波対策に投じている予算は年間約60億円。とてもそこまでの

財源は確保できません。

 

 まずは投資効果の高い地域からの実施になってしまいますが、このあたりの進め

方が今後の課題になると思います。「AP2013」の詳細を今後チェックしていきます。 

 

★地震・津波対策アクションプログラム2013

  https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download101600.nsf/pages/163764228E2C7C8F49257B970020C55A

 

  

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3.最近のブログから「人工クモの糸繊維にみるイノベーション」(6/24

 

 人財育成とイノベーションに関して、昨日のブログで「同質性からの脱却」について

書きましたが、先日、こんなお話も聞きました。

 講師は相磯秀夫氏。1990年に慶応義塾大学が新たに湘南藤沢キャンパス

SFC)を創った時の初代環境情報学部長です。

 当時も、既存の学問からのパラダイムシフトの必要性を感じて、新たな学部設置

をしたそうですが、当時の研究資料は今読んでも肯けるものでした。

 1990年の資料で「文明社会と技術の変遷」をみると・・・、

 

「狩猟社会」では、石斧、弓矢、発火術、言語などが発達し、

「農業社会」では、農耕具、灌漑、天文学、文字などが発達。

「工業社会」では、動力技術、産業機械、自然科学、印刷技術が

生まれてきた。

次に来るのは「情報社会」で、そこでは家電や自動車、電子技術、

コンピュータ、デジタル通信などがものすごいスピードで発達する。

しかし「情報社会」は2030年頃には成熟化を迎えるだろう。

ICTがなくなるわけではないが、その次に来るのは「環境社会」だ。

「環境社会」では、新エネルギー技術、バイオ農業技術、生命科学、

社会環境技術が必要とされる。

 

 20年を経た今、私たちはまさに「情報社会」に生き、「環境社会」のあり方を議論

しています。こうした文明の脈絡を大局的に整理しておくことがまず大切ですね。

 

 これらの動きにともなって、「人間・環境・情報」、「デザイン科学」、「グローバル化」

が重視されるようになっています。

 そして氏は言います。

 

これまでは、これらの学問(学術分野)を個々にやってきたが、

これからは“統合”が重要。

多様で複雑な現代社会の問題解決には、特定分野の専門家だけ

では十分対処できない。諸学問横断的なアプローチが不可欠。

複数の専門性をもつ“ダブルメジャー”、“トリプルメジャー”が必要になる。

アメリカではすでに「科学技術」と「心理学」や「統計学」との新たな結合

が進んでいる。

こういう形成を可能にする「デザイン科学」を体系化する必要がある。

 

 具体的に、先月話題になった「人工クモの糸繊維」の話を聞きましたが「繊維」

という歴史ある産業に「遺伝子技術」を応用して開発したとのことでした。

 この会社(スパイバー社)の創業者を指導した冨田教授は、元々コンピュータ

サイエンスの専門家でしたが、SFC教員のときに医学部に入って、こうしたコラボに

結びつけたとのこと。

 

★スパイバー社 

 http://www.spiber.jp/

 

★慶應義塾大学先端生命科学研究所 

 http://www.iab.keio.ac.jp/jp/component/option,com_frontpage/Itemid,1/

 

 大学でいえば学部・学科はあくまでも「基礎」であり、そこにつながるモノを見つけ

ることが大切とのことでした。ウチのこどもに聞かせてやろうと思って、今日、ブログに

書きました。

 一方、私の仕事もコーディネートが大切。“新結合”や“統合”によるイノベーション

が求められています。こうしたさまざまな技術を組み合わせてデザインする力を磨か

ないといけませんね。

 

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4.活動日程 

 

6月の主な活動

 

01() 入野中学校区健全育成会総会

07() 県議補選告示

08() 入野地区自治連会議

16() 知事選、補選 投開票

17() 会派会議

20() 6月議会勉強会・会派政調会

21() 議会運営委員会

25()26() 企画文化観光委員会県内視察

28() 本会議

29() 佐鳴湖ふれあいウォーク

       

7月の主な予定

 

04() 参議院選挙公示

07() 入野地区凧揚会総会

08() 浜松商工会議所120周年記念式典

10() スズキ友の会総会

11() 会派会議

20() 大平台夏まつり

21() 参議院選挙投票日

22() 本会議

23() 本会議 

25() 本会議

26() 本会議

27() ソミック石川夏まつり

28() スズカ8時間耐久ロードレース

29() 企画文化観光委員会

30() 企画文化観光委員会

31() 本田技研労組意見交換会

       

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【 田口 章 プロフィール 】 

 

○略歴

昭和37年1月23日生(51歳)

昭和59年 慶応義塾大学法学部法律学科卒業

       鈴木自動車工業㈱(現スズキ㈱)入社(営業マンとして販売に従事)

平成 6年 スズキ労働組合専従役員

        (教宣局長、自動車総連派遣、高塚支部長、書記長、副中央執行委員長)

 

 

平成19年 浜松市議会議員(1期)

 

 

平成23年 静岡県議会議員選挙 初当選 

        (23年度 産業委員会委員、24年度 建設委員会副委員長

          25年度 議会運営委員会委員、企画文化観光委員会委員)

 

○好きな言葉  「おもしろきこともなき世をおもしろく」

          「今より早いときはない」

          「俺がやらなきゃだれがやる。今すぐしなけりゃいつできる」

 

○趣味・・・オートバイ(愛車はイナズマ1200)・歌を歌うこと

 

○家族構成・・・妻・長女・長男(大2・別居)・二男(高3・サッカー小僧)

 

【 連 絡 先 】

 

連絡事務所(スズキ労働組合)

    〒432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 TEL053-447-3820

 

会派(民主党・ふじのくに県議団)

    〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6 静岡県庁本館4階 TEL054-221-3510

 

自宅(夜間)

    〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1-305 TEL053-440-7100 

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田口 章 メールマガジンのご案内

 ご不要であればお手数ですが syoki2@suzuki-union.or.jp まで「メルマガ不要」と書いて、

メールをお送りください。
 ご意見などございましたら、ご遠慮なく 
taguchi@suzuki-union.or.jp までメールを下さい。

よろしくお願いいたします。

 

 日々の活動はブログに記してあります。コチラもぜひご覧下さい。

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文責 田口 章 事務所

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