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【創ろう!元気な浜松&静岡県】 平成25年3月1日
発行 田口 章 後援会
静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン <第23号>
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みなさん、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。
静岡県議会は2月定例会の真っ最中。本会議場では熱い論戦が続いて
います。
今日(3/1)は、11:20頃から同僚の田内浩之議員(湖西市)が登壇します。
午後は四本康久議員(富士宮市)が。さらに来週は阿部卓也議員(浜北区)、
高田泰久議員(長泉町)、岡本護議員(中区)も論戦を挑みます。
インターネット中継もありますので、ぜひ覗いてみてください。
マスコミは6月の知事選を巡って“政局”中心の報道が多いですが、議会は
政策もしっかりと議論しています。19日の最終日まで、息の抜けない日々が
続きます。
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【これは無料のメールマガジンです】
これまでに名刺交換させていただいた皆様の中で、メールアドレスの記載
があった方に、毎月1回、メルマガで活動報告を送らせていただいています。
お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。
またご不要の方は末尾のアドレスにその旨お伝えください。よろしくお願いい
たします。
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【日々の活動はブログをご覧ください】
★創ろう!元気な浜松&静岡県
http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/
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◎目次
1.平成25年度当初予算案の特徴
(1)一般会計の状況
(2)当初予算 3本の方針
(3)最大の課題・・・どうする「臨時財政対策債」
2.川勝知事マニフェストの検証
3.最近のブログから 「水木しげるロード」(2/19)
4.活動日程
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1.平成25年度当初予算案の特徴
県議会2月定例会は2月21日に開会しました。メインテーマは平成25年度当
初予算案です。(数字は四捨五入で記載します)
(1)一般会計の状況
一般会計は1兆1391億円。
前年比+85億円とほぼ横ばいですが、先に議決した2月補正予算420億円
(国の経済対策への対応)も、実質的には平成25年度事業となりますので、
「H24当初」と「H24.2月補正+H25当初」の投資的経費の比較は、1715億円
→2123億円(+408億円)となり、公共事業の増が見込まれます。
「一般会計」+「特別会計」+「企業会計」の「単純合計」は、1兆6258億円
(前年+207億円)。増加要因は「公債管理特別会計」の204億円が大きなもの
です。
歳入では「地方交付税」が▲169億円(▲10.7%)の大幅削減となっています。
一方で、「臨時財政対策債」が+140億円(+11.5%)増えています。
(この点は課題として後述します)
「県税」は前年度当初の3970億円→4040億円と、70億円(+1.7%)の微増
を見込んでいます。
「県債(通常債)」発行額は、704億円→580億円と▲124億円(▲17.6%)と
減っています。
一見「イイ傾向」のようですが、実はそのうちの118億円分は「地域の元気臨時
交付金」という国の制度で、結局は県の借金を国が借金して肩代わりしている
ようなものです。“県民”の負担増にはなっていませんが、“国民”として負担する
ことに変わりありません。
余談ですが、これまで私は浜松市の予算は「総会計」でチェックしてきました。
これは、「国保」や「介護保険」、「上下水道」など「特別会計」や「企業会計」
に大きな規模のものがあるため、全体に占める「一般会計」の割合が半分ほどに
過ぎず、「一般会計」だけ見ていたのでは全体像を見誤るからです。
ちなみに浜松市の当初予算は、「単純合計」5395億円、相殺分を除いた「総
会計」4635億円、「一般会計」2704億円となっています。
一方、県の予算は「一般会計」を基本に報告しています。
「一般会計」以外の大きなものは「公債管理特別会計」が3833億円あります。
これは県の借金の管理を行っている「特別会計」ですが、浜松市で言う「総会計」、
企業会計で言う「連結ベース」、では1916億円が相殺されます。
後は「がんセンター」335億円、「流域下水道」143億円、「県営住宅」126億円
など規模は「一般会計」に比べると小さくなっており、市とは全体像が異なります。
これらも個別にチェックする必要があることは言うまでもありませんが、県と市では
こうした違いがあることもご報告しておきます。
(2)当初予算
3本の方針
先日、静岡県知事選挙が6/16に行われることが公表されました。任期4年の
最終年度として、この予算案には「富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくり」に向
けた川勝知事の思いが込められていると感じます。
当初予算案は、「6つの重点施策の展開」と「総合計画の推進」、そして「自立
を支える行政運営の実現」の3本の方針で策定されています。
それぞれのポイントを下記に報告します。
◆“ふじのくに”づくりを総仕上げする重点施策の展開
①「内陸のフロンティア」を拓く取組 223億円
先月、国の指定を受けた「総合特区」の構想を具体的に進めるとともに、6次
産業化による地域活性化、観光振興、企業立地促進など「産業創出・育成」、
さらには沿岸部の「防災・減災」まで視野に入れた基盤整備に取り組みます。
市町が行う地域づくりの支援のため「アドバイザー派遣制度」を創設します。
②エネルギーの地産地消の推進 18億円
住宅用太陽光、太陽熱の利活用促進の助成制度を継続するほか、事業者
向け融資制度や利子補給など活用します。また「県民ファンド」を活用した太
陽光発電モデル事業を実施します。
「小水力発電」設備の導入を進めるとともに、「小型温泉発電」の実証実験や
「海洋再生可能エネルギー」の導入ポテンシャル調査、「バイオマス発電」の推進、
新エネルギーの研究開発への支援も進めます。
③地震・津波対策の推進 222億円
第4次地震被害想定の中間報告を2/13に公表しました。6月に正式に策定
されますが、これを受けて、25年度は対策を強化していくことになります。
当初予算では、堤防・水門等の津波対策整備事業として57億円、これとは
別に浜松市沿岸域の防潮堤整備に20億円を計上しています。
耐震対策としては、プロジェクト「TOUKAI-0」の一環として、木造住宅等の
耐震診断や耐震補強等への助成制度を拡充し、高齢者のみ世帯の補強計
画策定を無料化します。
なお今年度、市町が実施する津波対策関連事業への補助制度の限度額を
撤廃しましたが、これを27年度まで継続します。
④富士山の後世への継承 4.7億円
県は今年6月の富士山世界文化遺産登録をめざし取り組んでいますが、これ
を契機としたさまざまなイベントや基盤整備事業等を計画しています。
⑤雇用・経済対策の機動的な実施 590億円
<雇用対策>477億円
ハード・ソフト施策を総動員し「成長産業分野の育成」や「介護・福祉サービス
の充実」、製造業や建設業など「地域基幹産業の活性化」を図り、雇用創出に
つなげていきます。
また引き続き「雇用のミスマッチの解消」に取り組むとともに、就労支援をワンスト
ップで行う「ジョブステーション」を東中西に設置します。
<経済対策>113億円
フォトンバレー(西部)、フーズ・サイエンスヒルズ(中部)、ファルマバレー(東部)を
中心に「次世代産業の育成」を進めます。
中小企業支援としては、新たな海外展開支援として「東南アジアビジネスサポ
ートデスク」をタイ・インドネシア・ベトナムに開設します。
⑥少子化対策の充実 101億円
今年度、中学3年生まで拡大した「こども医療費の助成」を継続するほか、保
育所待機児童対策や保育サービスの向上に取り組みます。
また、子育て支援団体、企業、関係団体等が参画した県民会議の開催や、
「ふじさんっこ応援隊(仮称)」の結成など、県全体で子育て支援を進めます。
◆総合計画目標達成に向けた取組の推進
「命を守る危機管理」「徳のある人材の育成」「豊かさの実現」「自立の実現」を
柱に取り組みます。
特に「静岡式35人学級編制」は、国の定数改善計画が見送られる中、県独自
の予算措置で教員を確保し、小中学校全学年で実施されることになります。
財政状況の厳しい中ではありますが、こどもたちにとってよりよい教育環境を整え
るという点で、高く評価したいと思います。
◆自立を支える行政運営の実現
平成26年4~6月に「浜名湖花博10周年記念事業」が行われます。新年度は
この準備のための組織(記念事業推進室)を設置します。
また「内陸フロンティア」を拓く取り組みを推進するための組織を設置し、取り組
みを強化します。
また行財政改革の一環として、出先機関(財務事務所)の見直しも行います。
歳入確保策として、徴税体制の強化や資産売却、広告収入などに幅広く取
り組み、47億円の財源捻出を見込んでいます。
歳出削減としては、補助金のサンセット方式の導入や定員適正化などにより
99億円を見込んでおり、行財政改革により合計146億円の財源確保を図って
います。
(3)最大の課題・・・どうする「臨時財政対策債(臨財債)」
県は財政健全化目標のひとつに「“通常債”2兆円以下」という指標を持ってい
ます。この水準はクリアしているのですが、問題は“通常でない借金(=臨財債)”
です。
「臨財債」は「地方交付税」の身代わり措置です。本来「地方交付税」として
自治体に現金を交付すべきところを、国の財布におカネがないため、起債を許可
しているものです。
国の財政状況も厳しい中、「臨財債」の比率が年々高くなってきています。
静岡県の「地方交付税」と「臨財債発行可能額」の推移は次のとおりです(単位
は億円)。
地方交付税 臨財債 臨財債比率
H16 1626 526 24.4%
H17 1669 403 19.4%
H18 1424 364 20.4%
H19 1265 329 20.6%
H20 1145 400 25.9%
H21 1466 809 35.6%
H22 1664 1517 47.7%
H23 1581 1221 43.6%
H24 1611 1258 43.8%
H25 1390 1360 49.5%
「臨財債」の25年度末残高は8669億円の見込みです。国は「後年度地方交
付税として補てんする」としていますが、すでに交付税額と臨財債発行額が同じ
くらいになっていますので、とても国の言うことを信じることはできません。
「臨財債」の発行に歯止めをかけるには、県民サービスの見直し(引き下げ)が
必要になりますが、“身の丈”にあった生活をすべき時に来ているんじゃないでしょ
うか・・・。
★平成25年度当初予算案はこちらから
https://www2.pref.shizuoka.jp/all/file_download1010.nsf/pages/12D2A809AD1454CF49257B13001C7274
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2.川勝知事マニフェストの検証
民主党・ふじのくに県議団では、川勝知事が4年前の選挙で掲げたマニフェスト
の検証を行い、2/26に評価結果を公表しました。
私たちは、マニフェスト96項目中、実現29、一部実現・実施中61、未実現5、
そして1項目を「-(評価せず)」とし、95項目中90項目、率にして94.7%で進展
を見ており、この4年の実績を大いに評価する、と結論付けました。
★川勝知事のマニフェスト評価について
http://minsyu-fujinokuni.jp/report/report20130226.pdf
一方、最大会派でもマニフェスト検証を行い公表しています。こちらは5段階評
価で2.02点とし、厳しい評価結果となっています。
同じ事業をみても評価の仕方はさまざまではありますが、たとえば私たちは「固
有の事業名」や「例示」にこだわらず、その政策の趣旨が進展していると判断した
場合には、前向きに評価しています。いずれにしても評価は改善志向で行うべき
です。
さて川勝知事は、今議会の代表質問への答弁でも、再選出馬を表明しません
でした。6月16日の知事選挙に向けて、まだまだ水面下の駆け引きが続きそうです。
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3.最近のブログから 「水木しげるロード」(2/19)
視察2日目は島根県庁と鳥取県境港市を訪問。
島根県では教育委員会を訪問し「アンケートQ-U」についてお話を聞きました。
「アンケートQ-U」はクラスのいじめ・不登校対策などに活用できるしくみです。
この手法は早稲田大学の河村茂雄教授が考案したもので、島根県、鳥取県、
高知県では県全体で取り組まれているそうです。詳しくは河村教授のサイトを
ご覧いただければと思います。
いじめ対策などは学校単位でアンケートを実施するケースが多いと思いますが、
統計的に傾向をつかむというのはおもしろい発想です。
県内では富士市で導入しているようですが、他市町でも導入を検討してはどう
でしょうかね。
午後は境港市観光協会を訪問。
「水木しげるロード」の取り組みをうかがいました。境港は片田舎の小さな市です
が、観光協会のさまざまな“仕掛け(ソフト)”が観光客の増加につながっているよう
です。
民間出身の観光協会長さんの著書をさっそく読みましたが、なかなかおもしろか
ったです。観光誘客に王道なし。汗を流し知恵を絞ることですね。
★境港市観光協会のサイト
【写真は“ねこ娘”と“妖怪神社(鳥居が一反もめん)”】
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4.活動日程
○2月の主な活動
01(金) 富士山静岡空港視察
教職員組合学習会
02(土) 西区まつり
大平台小学校学習発表会
スズキ労組研修会
03(日) スズキ労組中央委員会
浜松西政経フォーラム総会
04(月) ものづくりビジネスセンター大阪視察
05(火) 公共事業評価セミナー(名古屋)
06(水) ムンド・デ・アレグリア学校10周年式典
08(金) 会派総会
当初予算勉強会
09(土) しんば賀津也政治セミナー
10(日) エンジン01文化戦略会議in浜松
11(月) 建国記念式典
12(火) 臨時議会
13(水) 県政報告会
14(木) 会派政調会
国立駿河療養所視察(ハンセン病施設)
15(金) 県政報告会
16(土) 都市問題公開講座
17(日) 33分団ポンプ車入魂式
入野地区組発会式
18(月)~20(水) 会派視察(島根・鳥取)
21(木) 本会議(2月定例会初日)
議員研修会
23(土) 入野中学校区青少年健全育成会総会
富士山の日フェスタ in 東京
24(日) 自衛隊コンサート
星出さん報告会
25(月) 会派政調会
県政報告会
26(火) 会派総会
27(水) 本会議
28(木) 本会議
○3月の主な予定
01(金) 本会議
02(土) 民主党県連大会
03(日) スズキ労組イベント
04(月) 本会議
05(火) 本会議
06(水) 本会議
08(金) 建設委員会
自治連会議
10(日) 佐鳴湖クリーン作戦
入野中卒業記念凧揚げ
県民オペラ
11(月) 建設委員会
12(火) 建設委員会
13(水) 建設委員会
15(金) 浜松特別支援学校卒業式
16(土) さなるスポーツ少年団卒団式
18(月) 小学校卒業式
19(火) 本会議
23(土) 入野保育園卒園式
自治連期末総会
24(日) 凧会所開き
26(火) 県政報告会
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【 田口 章 プロフィール 】
○略歴
昭和37年1月23日生(51歳)
昭和59年 慶応義塾大学法学部法律学科卒業
鈴木自動車工業㈱(現スズキ㈱)入社(営業マンとして販売に従事)
平成 6年 スズキ労働組合専従役員
(教宣局長、自動車総連派遣、高塚支部長、書記長、副中央執行委員長)
平成19年 浜松市議会議員(1期)
平成23年 静岡県議会議員選挙 初当選
○好きな言葉・・・「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」
「俺がやらなきゃだれがやる。今すぐしなけりゃいつできる」
○趣味・・・オートバイ(愛車はイナズマ1200)・歌を歌うこと
○家族構成・・・妻・長女・長男(大1・別居)・二男(高2・サッカー小僧)
【 連 絡 先 】
連絡事務所(スズキ労働組合)
〒432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 TEL053-447-3820
会派(民主党・ふじのくに県議団)
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6 静岡県庁本館4階 TEL054-221-3510
自宅(夜間)
〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1-305 TEL053-440-7100
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田口 章 メールマガジンのご案内
ご不要であればお手数ですが syoki2@suzuki-union.or.jp
まで「メルマガ不要」と書いて、
メールをお送りください。
ご意見などございましたら、ご遠慮なく taguchi@suzuki-union.or.jp
までメールを下さい。
よろしくお願いいたします。
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文責 田口 章 後援会事務所
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