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【創ろう!元気な浜松&静岡県】 令和7年8月1日
静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第172号>
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みなさま、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。
今朝もいつもの交差点での街頭からスタートしました。1時間ほどマイ
クを持ちましたが、さすがに暑かったですね・・・。給水タイムを取りながら
の演説でした。酷暑の中、みなさまも体調管理にはお気をつけください。
先月行われた参議院選挙は、昨年の衆議院に続いて与党が過半数
割れしました。また野党では「手取りを増やす夏。」を掲げた国民民主党、
「日本人ファースト」を訴えた参政党が躍進しました。野党第一党の立憲
民主党は、議席は維持したものの、比例票では第4位にとどまりました。
トランプ関税は合意されましたが自民党内の政局もあり、国政の混乱
はしばらく続きそうです。私はこれからも国政に左右されない地方政治を
めざし、地域に立脚した政策を推進していきます。
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◎目次
1.多文化共生社会を考える
(1)参議院選挙を受けて
(2)右傾化する世界
(3)日本社会と外国人
(4)静岡県の外国人県民
(5)今後の共生社会
(6)全国知事会の提言
2.活動日程
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1.多文化共生社会を考える
(1)参議院選挙を受けて
参議院選挙では「外国人問題」が争点のひとつになりました。どちらかといえ
ばネガティブにとらえる意見が多くみられましたが、私は冷静に共生社会づくり
を考える必要があると考えています。
最も印象的だったのが↑にも書いた参政党の主張「日本人ファースト」です。
不法滞在はもちろんダメですが、明確な根拠もなく不安を煽るような排外主義
的主張が多く見られました。
一方、これに応じた政府の対応にも問題がありました。選挙期間中の7/15、
内閣官房に「外国人との秩序ある共生社会推進室」を設置し、不法滞在や
犯罪などへの対応を強化するとしましたが、これは、参政党に対抗するために
保守層のウケを狙った片面的な対応に過ぎず、根本的な課題解決に向けた
組織とは全く異なります。
私は、人口減少社会の中、外国人との共生社会づくりは不可避と考えます。
しかしそれに向けた政策論争は全く深まっていません。今回の選挙をきっかけに
冷静に、慎重に国や地方自治体で議論を深めていく必要があると感じています。
(2)右傾化する世界
今回の参政党の主張は、近年欧米にみられる経済悪化や移民問題を背景
とした「自国ファースト」「右傾化」の流れを踏まえた選挙戦略と考えます。
こうした動きは、アメリカは言うまでもありませんがEUも同様です。
フランスでは昨年行われた下院選挙で極右政党「国民連合」が第1回投票
でトップに立ちました。1週間後に行われた決選投票では、右傾化を懸念した
中道と左派の選挙協力により、結果的に国民連合は第3党にとどまりました。
ドイツでは、右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が今年2月に行われた
総選挙で第2党に躍進しました。トランプ政権に関わったイーロン・マスク氏も
支援していました。
イタリアでは2022年に右派政権が誕生しています。
このほかにも各国で“ミニトランプ”と称される政治家が台頭しています。多くの
国で経済、移民などの政治課題が顕在化する中、既存政党への不信不満が
渦巻き、「自国ファースト」の主張が支持を得ています。
(3)日本社会と外国人
欧米諸国の移民問題と日本の置かれた状況は大きく異なります。
日本の場合、大前提は人口減少です。外国人が押し寄せて日本人の仕事
を奪っているわけではなく、日本人の人口が減ってきて、さまざまな分野で事業が
維持できなくなってきたということです。
日本の人口ピークは2008年、約1億2808万人といわれています。静岡県
は2007年12月の379万7333人です。
総務省が公表した昨年10月の日本の人口は1億2380万人ですから、約
428万人の減少。静岡県は350万人を下回っていますから、約30万人減って
いることが分かります。
外国人が増えた背景として挙げられるのが、1990年の入管法改正で導入
された「定住者」の在留資格です。これにより遠州地方では日系人のみなさん
が活躍するようになりました。
1993年には、日本の技能、技術、知識を学び、帰国後に母国で活躍して
もらうことを目的とし「技能実習制度」が導入されました。いわば国際貢献事業
であり、実習生は労働者ではなく研修生でした。
2010年、実質的に労働者不足を補う手段としてこの制度を利用する事業
者がいたことから、在留資格として「技能実習」を新設し、管理を強化しました。
しかし、制度の趣旨と実態の乖離は続き、2027年、新たに「育成就労制度」
が導入されることになっています。
2019年、在留資格「特定技能」が導入されました。詳細は割愛しますが、
人材不足が深刻とされる特定の産業分野において外国人の就労を認める
ようになりました。
(4)今後の共生社会
新たな「育成就労制度」は人材育成と人財確保を目的としており、人財
不足の解消手法として期待されることから、これまで以上に「特定技能制度」
への移行による在留期間の延長が見込まれます。
「特定技能」は1号と2号の在留資格があり、現在全国に約28万人いる
といわれています。政府は「特定技能」による在留者を2028年度末までに
82万人まで受け入れるとしています。
2号になると家族帯同が認められます。ということはこれから外国人労働者
が増え、かつ生活者も増えるということです。
こうした制度改正も踏まえ、これからの日本社会で外国人労働者はどのく
らい増えていくでしょうか。
JICA(国際協力機構)の調査報告資料によると、人口減少の中、日本が
目標とする経済成長を続けていくためには、2022年に約182万人と言われて
いた外国人労働者は2040年に688万人必要…との試算があります。一方、
送出国の経済成長もあり97万人不足する…との懸念も示されています。
詳細は下記リンク先をご覧ください。
人口減少と経済成長をいかに両立させ、外国人との共生をいかに進めるか。
私たちはこのバランスを考えていく必要があります。
(5)静岡県の外国人県民
現状を再確認しておきます。
総務省の資料によりますと国内の外国人人口は、2024年12月末時点で、
全国で約377万人、県内124,281人となっています。
また外国人労働者は全国約230万人、静岡県81,560人ということです。
都道府県別では、本県は東京、大阪・愛知・神奈川・埼玉・千葉・兵庫に
次ぎ全国8番目。
国別にみると、ブラジル32,151人、フィリピン20,737人、ベトナム20,277人、
中国10,555人、インドネシア、ネパール、ペルー、ミャンマー、韓国、スリランカ、
タイ、インド1,190人・・・の順となっています。
市町別では、浜松市32,210人、静岡市14,169人、磐田市10,295人、
富士、袋井・・・となり、人口比では、菊川市8.28%、吉田町7.97%、湖西市
7.21%、袋井市6.4%、全県で3.12%となっています。
製造業を中心に人財不足を補うため、以前から多くの外国人が活躍していま
したが、ここ数年、農業、水産業、介護などさまざまな職種で外国人が活躍する
ようになってきました。
「育成就労制度」の導入や、現在活躍が進んでいる外国人高度人財の増加
がさらに続くと、間違いなく外国人県民は増えてきます。またこれまで以上に各地
に広がっていきます。
(6)全国知事会の提言
7/23-24に行われた全国知事会では、国政の動きと一線を画し、下記の提言
を取りまとめ、30日国に提出しました(座長は康友知事)。
多文化共生政策は1990年以降30年以上に渡って地方に「丸投げ」でした。
こんなにも外国人が増え、私たちの身近で外国人が働き、生活しているにも関わ
らず、国は「移民政策はとらない」として、外国人に向き合ってきませんでした。
日本語教育をはじめ子女教育、社会教育など生活者として暮らしていくために
必要な制度が国として十分に整備されていません。そのような中、多くの外国人は
まじめに働き生活しています。また多くの事業者は共生社会を理解しWin-Winに
なるよう努めています。一部の不適切な事業者や外国人による犯罪行為などが
殊更にクローズアップされている感があります。
提言では、現実的な「育成就労制度」への移行、国としての受入環境整備、
基本法の制定と司令塔となる組織の設置を求めています。
今回の参議院選挙を機に、多文化共生社会づくりに必要な「社会統合政策」
や日本語教育のあるべき姿を議論するとともに、高齢化する外国人県民に対応
する医療や介護の問題などの課題解決を進めていく必要があります。
自治会やNPO、ボランティアのみなさん、事業者、そして自治体に支えられて
きた多文化共生社会づくり。18年前、浜松市議会議員になって以来、ずっと
取り組んできましたが、あらためて原点に返り、積極的に取り組んでいきます。
★同化と統合と共生と(2008.6のブログ記事)
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2.活動日程
○7月の主な活動
01(火) 浜松市合併20周年式典
03(木) 参議院選挙公示
04(金) 議会運営委員会
07(月) 本会議(6月定例会閉会)
08(火) 自治連会議
13(日) 入野地区凧揚会総会
15(火) Well-beingセミナー(Web)
17(木) 入野中学校運営協議会
22(火)〜23(水) 常任委員会県内視察
24(木) 浜松磐田信用金庫ビジネスマッチングフェア
25(金) TECH BEAT Shizuoka、BLUE ECONOMY EXPO
28(月) 行政経営戦略会議傍聴、FM県政報告
29(火)〜30(水) 南アルプス視察(崩土の為中止)
31(木) JAW静岡 議員連絡会
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○8月の主な予定
02(土) 佐鳴湖花火大会・入野地区ふるさと夏まつり
03(日) 佐鳴湖クリーン作戦
04(月) 会派総会
05(火) SNS適正利用対策特別委員会
08(金) 自治連会議
10(日) 財政講座
12(火) 浜岡原子力発電所視察
13(水) 会派政策研修会
15(金) 浜松市戦没者追悼平和祈念式
21(木) 東京視察(CIC東京・品川区)
25(月) スズキ労組研修会、FM県政報告
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【 田口 章 プロフィール 】
○略歴
1962年 1月23日生(63歳)
1984年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業、スズキ(株)入社
2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)
2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目)
○25年度役職
ふじのくに県民クラブ 常任顧問
議会運営委員会 委員
総務委員会 委員
SNS適正利用対策特別委員会 委員
議員選挙区等調査検討委員会 委員
○外部活動
慶應義塾全国議員連盟 副会長
地方監査会計技術者(CIPFA Japan)
さなるスポーツ少年団 団長
元)静岡県立浜松南高校PTA 会長
元)浜松市立入野中学校PTA 会長
○好きな言葉
「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」
「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」
○趣味
ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり
【 連 絡 先 】
○連絡事務所(スズキ労働組合)
〒432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階
TEL 053-447-3820
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★2020年 ★2019年 ★2018年 ★2017年 ★2016年
★2015年 ★2014年 ★2013年 ★2012年 ★2011年
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【日々の活動は下記をご覧ください】
★田口 章 オフィシャルサイト (ホームページ)
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また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、
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taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。
文責 田口 章 事務所
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