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【創ろう!元気な浜松&静岡県】            令和733

 

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第167号>

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みなさま、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

静岡県議会は2月定例会真っ最中。2/18の開会日から熱い論戦が

続いており、今日も一般質問が行われます。マスコミ報道などにぜひご注目

ください。今月は今議会の話題をお届けします。

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◎目次

1.2月定例会の話題から

(1)概要

(2)次期総合計画(骨子)

(3)令和7年度当初予算案

(4)中期財政計画

(5)副知事人事案

(6)組織改定案

2.活動日程

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1.2月定例会の話題から

 

(1)概要

今議会の最大の話題は、「康友カラー」が令和7年度の事業・予算に

どのように反映されているか…です。本会議の質問でも最大のポイントとな

っています。

 

個人的には、かなり康友カラーが反映されていると評価しています。昨年

5月の就任以来、補正予算を組んで事業ができる状況ではなかったので、

当初予算にかける想いは強かったと思います。

 

開会日に康友知事から議案の提案趣旨説明がありました。その中から

3点に絞ってポイントを紹介します。

 

◆安全安心の確保

自然災害への対応としては、昨年の能登半島地震を受けて伊豆半島

や「孤立リスク」のある地域への防災対策を進めます。

医療については、課題となっている東部地域の医師確保を、浜松医大

や順天堂大学病院と連携して進めます。

また「こども・子育て支援」は、浜松市長時代に進めた「こども第一主義」

を県下全体で進めるため、「こども若者政策部長」を設置します。

 

◆産業振興

知事選の時にも掲げていた「スタートアップ支援」「企業誘致」を積極的

に進めるほか、「次世代エアモビリティ」や「ブルーエコノミー(海洋資源を活

かした産業)」など静岡県の特徴を活かした産業集積を目指します。

また人口減少の中、多文化共生社会づくりで外国人財の活躍を支援

していきます。年末の訪問で構築したインドとのパイプを強めるほか、UCLG

(世界都市・自治体連合)、ICC(インター・カルチュラル・シティ・プログラム)

など国際的な組織に加盟し、外国人からも選ばれる地域づくりを進めます。

 

◆行政経営

10年間の「中期財政計画」を策定し、財政健全化を進めます。令和

7年度を「チャレンジ元年」「財政改革元年」と位置づけ、今後4年間を

「改革強化期間」として、集中的に県政改革を進めます。

目指す方向性は私も全く同じですので、強く後押ししていきます。

 

概要は以上ですが、政策は非常にロジカルに考えられています。次期

総合計画の骨子をベースに令和7年度予算が組まれており、それを実現

するための組織のあり方や健全財政に向けた取組が示されています。

詳細をご覧になりたい方は下記の県のサイトをご参照ください。

 

★令和7年度当初予算編成・組織改正(案)の概要

 

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(2)次期総合計画(骨子)

 

【方針1】「幸福度日本一の静岡県」の実現

知事選で訴えた「県民幸福度日本一」を目指し、8つの重点取組や

未来を拓くチャレンジを推進します。重点取組は下記のとおりです。

○伊豆半島をはじめとした防災の推進

○新たな産業活力の創造

○再生可能エネルギー等の導入促進

○次世代モビリティの導入促進

○公共交通のリ・デザイン

○こども・子育て支援の充実

○医療・福祉人材の確保

○外国人の受入と多文化共生社会の構築

 

【方針2】行政経営の推進

○政策の推進に向けた組織体制の強化

○中期財政計画

 

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(3)令和7年度当初予算案

 

令和7年度当初予算案は、全体で13723億円、当初予算案とし

ては過去最大となっています。

歳入では企業収益の向上や賃上げにより法人二税や県民税の伸びが

見込まれています。それにより借金を減らせることは良い点です。

一方、歳出は扶助費(福祉関連経費)などの増もあり、なかなか減らす

ことができません。

事前に「財源不足625億円」と言われており知事は「歳入歳出合わせ

136億円をねん出した」と言っていましたが、正直、財政状況は「自転車

操業」「火の車」です。

 

当初予算編成後の基金残高(貯金)はわずか54億円とされており、

しかもそのために2月補正予算で70億円の借金(「調整債」といいます)

を発行しています。まるで基金を積むために、金利を払って借金しているような

ものです。

これまでも指摘していますが、次年度以降発行しなくてもよいように行財政

改革に取り組みます。

 

★当初予算案(資料)

 

★当初予算案主要事業

 

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(4)中期財政計画

 

県は予算案の発表に合わせ、今後10年間の「中期財政計画」を公表

しました。私も過去、策定すべきと提言してきましたが、これまでは「中期財政

見通し」しか公表していませんでした。

 

「見通し」と「計画」の違いは何か?というと、「見通し」は「なりゆき」ですが、

「計画」には「意思」が入ることです。今回の計画には、康友知事の「財政健

全化を進めるゾ」という意思が込められています。

 

具体的な目標として、県の通常債(R5年度末15,882億円)を今後

10年間で1,000億円削減することなどが掲げられています。

 

県債残高管理に臨時財政対策債を含んでいないなど、まだ十分ではあり

ませんが、まずは一歩前進と評価します。詳細は下記リンク先ご覧ください。

 

★中期財政計画

 

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(5)副知事人事案

 

個人的には、人事と組織はトップの専権事項と考えていますが、議員の

中にはいろんな考え方があります。

 

今回2人の副知事選任議案として、総務省OBで元浜松市財政部長

の平木省氏と、県職員OBの塚本秀綱氏が提案されました。個人的には

お二人とも仕事でご一緒しましたので、適任だと考えています。

 

平木氏は康友さんが浜松市長に初当選したときに、事務方として行財

政改革を進めた実績があります。また、京都府で全国知事会会長を務め

ていた当時の府知事を支えたほか岐阜県副知事を経験するなど、地方自

治に精通された方です。総務省を退官し出身地である奈良県知事選挙に

立候補しましたが落選し、現在は民間シンクタンクに勤務されています。

 

塚本氏は3年前に県職員を定年退職し、その後沼津市副市長を務め

ています。県職員時代は財政局長や中部地域局長等を歴任し、県政全

般について詳しい方です。たまたま私と同年でもあり、在職中は財政のこと

や地域課題などについてよく話をしたものです。東部出身でもあることから、

知事選の結果を考えるとバランスよい人選だと思います。

 

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(6)組織改定案

 

知事が標榜する「LGX(ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション)」

進めるため、これまでの「知事直轄組織」「経営管理部」を再編整理し、

「企画部」「総務部」「財政部」を設置します。

 

これまで政策立案と財政「知事直轄組織 政策推進局所管し

ましたこれにはメリット・デメリット両方がありました。

メリットとしては政策がスピーィに実行しやすくなりますが、反面、財政

規律が効きにくくなることがありました

 

また私は以下の2点からも見直しに賛成します。

まず、「政策立案と実行」と「評価」を同じ部門でやっていたという問題が

あり、私はここ数年これに異を唱えていました。

以前は「経営管理部 行政経営課で「事業評価」をやっていたのですが、

数年前に「事業評価をやめ、政策推進局で「政策評価」でやっていたので

す。これでは事業の見直しは進むわけがありません

 

また、企画部門が「政策推進局 総合政策課」に移管されたのですが、

実態は総合計画の進捗管理や評価で手いっぱいで、時代の流れに応じた

新たな企画や、庁内横断的な企画に弱く、ここ数年の時代の急激な変化に

全くついていけない状況でした

 

これらの反省点を踏まえ、康友カラーを積極的に出せる組織になる

ようチェックしていきたいと思います。

 

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2.活動日程 

○2月の主な活動

05() 各会派代表者会議、議案件名説明、会派総会

07() Sky Works視察

08() スズキ労組研修会、自治会長会議

09() 入野地区凧揚会発会式、スズキ労組中央委員会

10()13() 

     品川区、福島県(双葉町、浪江町、南相馬市)、宮城県視察

15() 労組大会

18() 本会議(2月定例会開会)、常任委員会

19() 本会議

24() FM県政報告

25() 本会議

26() 本会議

27() 本会議、インド視察報告会、会派ダイバーシティ勉強会

28() 本会議、公共交通勉強会、連合浜松幹事会

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○3月の主な予定

02() 佐鳴湖クリーン作戦

03() 本会議

04() 本会議

06() 常任委員会

07() 常任委員会

08() さなるスポーツ少年団卒団式、自治会長会議

10() 常任委員会

11() 常任委員会、副議長就任パーティ

16() 浜松ラグビークラブ75周年式典

17() 本会議(2月定例会閉会)

18() 中学校卒業式

22() 自治連期末総会

24() FM県政報告

26() 議会改革シンポジウム(三重)

27() 航空自衛隊浜松基地観桜会

29() 社福法人理事会

30() 国民民主党静岡県連大会

31() 人間ドック

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(63歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業、スズキ(株)入社

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

24年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長(2年連続)

危機管理・くらし環境委員会 委員(2年連続)

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

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【日々の活動は下記をご覧ください】

★田口 オフィシャルサイト (ホームページ)

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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

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