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【創ろう!元気な浜松&静岡県】 令和7年2月3日
静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第166号>
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みなさま、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。
先月は思わぬ体調不良により、いくつかの予定に穴をあけてしまいました。
ご迷惑をおかけしたみなさまにお詫び申し上げます。健康第一を心がけ、引
き続きガンバリます。ご指導をよろしくお願い申し上げます。
静岡県では来年度当初予算編成作業が大詰めを迎えています。30(木)
には康友知事から会派の政策提言に対する回答がありました。概ね会派
要望には応えていただいたと評価しています。
1週間後には予算案として正式に公表される見込みです。厳しい財政
状況の中、県民幸福度日本一の静岡県を創るため、議会としても知恵を
絞ってまいります。
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◎目次
1.インド・グジャラート州との友好協定締結
(1)インド・グジャラート州ってどんなところ?
(2)静岡県とグジャラート州
(3)インドの各州政府と国内自治体との連携
(4)協定書の内容
2.活動日程
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1.インド・グジャラート州との友好協定締結
昨年12/22-26、静岡県、浜松市、県内経済団体等、計70余名に
よる訪問団がインド・グジャラート州を訪問しました。
今回の最大のトピックは、グジャラート州政府との友好協定締結でした。
昨年7月の事前訪問以降、県と州政府の間で調整していましたが、年内
の締結は難しいのではないか・・・ともいわれていました。
結果的に多くの関係者の協力により締結につながったことは、今回の最大
の成果でした。
訪問の詳細はとても書ききれませんが、数点ご報告させていただきます。
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(1)インド・グジャラート州ってどんなところ?
みなさんはインドと聞いてどんなイメージを持つでしょうか?
人口が中国を抜いて世界一になったことや、グローバルサウスの中心国
として国際社会で独自の成長を進めるイメージが強いかもしれませんね。
私は、7月に在インド日本大使館で聞いた話が腹に落ちました。
簡単に言えばインドはEU並みのポテンシャルを持つということです。下記
にインドとEUを比較してみます。
人口 14億人 ⇔ 4.5億人
面積 329万㎢
⇔ 423万㎢
言語 23言語 ⇔ 24言語
国・州 28州+8直轄 ⇔ 27か国
人口はかなり違いますが、一国というよりも、欧州全体のようなエリアイメー
ジを持って考えた方が良さそうです。
このインド共和国の中で、静岡県はグジャラート州と友好協定を締結しま
した。まずはあらためてグジャラート州の概要をお伝えします。
★グジャラート州の場所(Google Map)
グジャラート州はインド中西部の州で人口は約6000万人、28ある州の
うち10番目くらいの大きさです。ちなみに人口規模は全く違いますが、静岡
県の人口も国内第10位です(352万人)。
最大都市はアーメダバード市(人口約800万人)。州都はガンディーナ
ガル。インド独立の父マハトマ・ガンディーの名前を冠しています。
グジャラート州の大きな特徴は「地域経済」にあります。グジャラート州は
モディ首相の出身地で、モディ首相が州首相を務めていた間に「グジャラート
の奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げたと言われています。
資料が古いですが2019年のインド全体の名目GDPは約2兆9千億
ドルとなっています。州ごとのGDPをみると、最大が、グジャラート州の南隣
に位置するマハラシュトラ州の3975億ドル、続いて南部タミルナドゥ州の
2534億ドル、北部ウッタル・プラデシュ州2380億ドルとなっており、グジャラ
ート州は第4位の2299億ドルとなっています(2022年は2654億ドル)。
特徴的なのがGDPに占める製造業の割合で、グジャラート州はインド
国内断トツトップの720億ドルとなっています。
ご存じの方も多いでしょうが、2023年のインドのGDPは3兆5675億
ドルとなっており、すでに日本の4兆2106億ドルに「追いつけ、追い越せ」
の勢いで、今年か来年には逆転するのではないか・・・と言われています。
2019年の国民一人当たりGDPはインド全体で2421ドル、グジャラート
州でもまだ3805ドルではありますが、今後の成長が期待されます。
2036年にはアーメダバード・オリンピック誘致の動きもあります。アーメダバ
ード・ムンバイ間の高速鉄道や、輸出用港湾をはじめとするインフラ整備も
進んでおり、グローバルサウスとして成長が期待されるインドの中でも、グジャ
ラート州は最も注目される地域と言ってよいと思います。
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(2)静岡県とグジャラート州
インドに進出している日本企業は約1400社、拠点は4900ほどとされて
います。そのうちグジャラート州への進出企業は約50社と、ハリアナ州(383
社)、マハラシュトラ州(232社)、カルナタカ州(228社)などに比べるとまだ
少ない状況です。
一方、グジャラート州は、自動車メーカーの進出拠点として注目されてい
ます。中でもスズキ(株)は2017年にスズキ・モーター・グジャラート社を設立、
現在、年間75万台規模の生産能力を持っており、今後100万台に増強
し、さらに同州内に100万台規模の工場を建設するとしています。またホンダ
も120万台規模の二輪車工場を有しています。
サプライヤーの進出も進んでおり、ROKI、TSテック、村上開明堂、ASTI、
FCC、小糸製作所、矢崎総業、GSユアサ、永田部品工業、豊田合成や、
豊田通商が設置したマンダル工業団地のようなサプライヤーパークも整備さ
れています。
グジャラート州政府は、自動車以外にも半導体や化学・薬品の集積を
進めているほか、国際金融都市(GIFTシティ)の開発も進めており、今後の
インド経済の中心都市としての期待が持たれています。
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(3)インドの各州政府と国内自治体との連携
今回の協定締結にあたり日本の都道府県とインドの州との交流状況を
調べました。
◆包括協定
福岡県 ⇔ デリー準州(2007年)
和歌山県 ⇔ マハラシュトラ州(2013年)
富山県 ⇔ アンドラプラデシュ州(2015年)
兵庫県 ⇔ グジャラート州(2016年)
◆個別協定
三重県 ⇔ カルナタカ州(2014年
貿易投資分野)
神奈川県 ⇔ タミル・ナドゥ州(2014年 経済交流)
広島県 ⇔ タミル・ナドゥ州(2023年
経済交流)
高知県 ⇔ タミル・ナドゥ州(2024年
経済協力)
愛媛県 ⇔ タミル・ナドゥ州(2024年
経済協力)
大阪府 ⇔ タミル・ナドゥ州(2024年
経済交流)
実は、グジャラート州はすでに兵庫県と締結していたため、これも課題
の一つと考えられていました。グジャラート州が2カ所目の締結先として
本県を受け入れてくれたことには感謝したいと思います。
自治体のインド訪問は続いており、山梨県もウッタル・プラデシュ州との
覚書を締結したとのことでした。茨城県もインド人材獲得に向けた視察団
を送るとしています。
日本の自治体とインドとの連携強化の流れは、今年の大阪万博での
訪日促進に向けてさらに活発になると思います。
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(4)協定書の内容
今回締結した協定書の内容は下記のとおりです。
日本国静岡県とインド共和国グジャラート州との友好協定書
日本国静岡県及びインド共和国グジャラート州 (以下、「両者」という。)
は、友好関係の樹立のため、2024年12月24日に友好協定書を締結し、
相互協力を推進する。
両者は、以下について合意した。
1.両者は、友好的な相互利益・支援の精神に基づき、経済、教育、観光
及び文化などの分野における協力と交流を通じて、互いの繁栄と発展を
目指す。
2.両者は、高等教育機関及び民間団体を含む地域間の活動や優れた
事例を共有し、 交流事業を積極的に促進する。
本協定書を履行するために、両者は、本協定書の効力発生後6か月
を超えない間に、上記協力分野に係る事業や活動の詳細を定めた書面
による計画書を取りまとめることとする。
両者は、本協定書の実施状況を少なくとも年1回、共同で確認及び
評価する。両者は、確認及び評価のために、本協定書に基づき実施され
た活動を評価するための共同部会を設立することができる。
本協定書は、署名により効力を発生し、5年間有効とする。また、両者
の書面による同意に基づき、さらに5年間延長できるものとする。各当事者
は、この協定書を終了する意思を有する場合は、6か月前までに相手方に
文書で申し出なければならない。
両者は上記の各条項を確認の上、2024年12月24日に日本語、英語
及びヒンディー語により各2部を原本として署名し、各1部を保持する。解釈
に相違がある場合は、 英語が優先されるものとする。
以上を証するものとして、日本国静岡県及びインド共和国グジャラート州
を代表する以下の者が本協定書に署名する。
日本国静岡県知事 鈴木康友
インド共和国グジャラート州首相 B Patel
今回の協定締結にあたり、インド側から、締結後の行動計画に関する
課題が提起されたとも聞いています。締結は目的ではなく手段です。
「結んで終わり」ではなく、結んでからが真のスタートです。
その意味では、協定書に書かれた「半年以内に計画書を策定し毎年
フォローする」、まさに日本式のPDCAサイクルを回していくことが求められ
ます。
このほか、県はグジャラート大学とも覚書を締結しました。
主な内容は2点。@グジャラート大学学生と静岡県企業とのマッチング
支援、A双方のスタートアップ支援の取り組みについて相互に連携協力す
る、というものです。
訪問時、大学ではスタートアップのプレゼンテーションが行われ、県内企業
の参加者からはいくつかの事業について関心が寄せられていました。
インドとの交流強化で次世代の「元気な静岡県」を創ってまいります。
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2.活動日程
○1月の主な活動
01(水) 入野地区自主防災隊出初式
04(土) さなるスポーツ少年団初蹴り
08(水) 自治会長会議
09(木) 会派総会、連合議員団会議、浜松商議所会員の集い
11(土) 浜松市消防出初式
12(日) 入野地区はたちの集い、さなるチャレンジカップ
17(金) スズキ労連中央委員会
18(土) スズキ労連政策制度研修会
23(木) 会派政調会予算ヒアリング
24(金) 予算折衝
29(水) 予算折衝
30(木) 予算折衝(知事回答)
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○2月の主な予定
05(水) 各会派代表者会議、議案件名説明、会派総会
08(土) スズキ労組研修会、自治会長会議
09(日) 入野地区凧揚会発会式、スズキ労組中央委員会
10(月)〜13(木) 東京、福島、宮城視察
15(土) 労組大会
18(火) 本会議(2月定例会開会)
22(土) 連合静岡アクション
24(月) FM県政報告
25(火) 本会議
26(水) 本会議
27(木) 本会議
28(金) 本会議
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【 田口 章 プロフィール 】
○略歴
1962年 1月23日生(63歳)
1984年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業、スズキ(株)入社
2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)
2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目)
○24年度役職
ふじのくに県民クラブ 会長(2年連続)
危機管理・くらし環境委員会 委員(2年連続)
○外部活動
慶應義塾全国議員連盟 副会長
地方監査会計技術者(CIPFA Japan)
さなるスポーツ少年団 団長
元)静岡県立浜松南高校PTA 会長
元)浜松市立入野中学校PTA 会長
○好きな言葉
「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」
「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」
○趣味
ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり
【 連 絡 先 】
○連絡事務所(スズキ労働組合)
〒432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階
TEL 053-447-3820
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文責 田口 章 事務所
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