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【創ろう!元気な浜松&静岡県】 令和6年11月1日
静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第163号>
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みなさま、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。
衆議院選挙は立憲民主党、国民民主党が議席を増やし、自公過半数
割れとなりました。政党間連携の話題が続いていますが、現時点の報道では、
連立による過半数与党勢力はできそうにありません。おそらく石破総理の続投
になると思われますが「少数与党」体制になりそうです。少数与党は政権基盤
がぜい弱なので、来年の参議院選挙に向け緊張感ある政治体制が続きます。
私たち地方議会にも緊張感ある政治体制が必要です。民主党政権の
頃、静岡県議会の勢力は自民系32人に対し民主系26人でした。現在
は41人vs16人です。私たち「ふじのくに県民クラブ」の勢力拡大に向け、
2年半後の改選に向けた候補者擁立の準備を始めたいと思います。
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◎目次
1.令和7年度当初予算の試算(財源不足620億円)
2.官民共創の新たな動き
3.活動日程
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1.令和7年度当初予算の試算(財源不足620億円)
10/15、県は令和7年度当初予算の試算を下記のとおり公表しました。
歳入 1兆2,838億円
歳出 1兆3,458億円
差額 620億円(財源不足)
歳入は総務省が策定する「地方財政収支の仮試算」に基づき、歳出は
現時点での来年度の事業計画等に基づいています。これによる現時点の
財源不足額は620億円に上ります。
歳入は令和6年度並みを確保できそうですが、歳出の圧力要因として、
人件費や社会保障経費など「義務的経費」や、施設整備等の「投資的
経費」の増が見込まれるとしています。これらの課題は構造的なものです。
今後もこうした傾向は避けられません。
この時期(試算段階)の財源不足額620億円という水準は、リーマン
ショック時の平成21年度(▲617億円
⇒ 予算編成後▲527億円)、
平成22年度(▲620億円 ⇒ 同▲386億円)に匹敵する厳しさで、
昨年度(▲524億円 ⇒ 同▲538億円)、一昨年度(▲443億円
⇒ 同▲555億円)をはるかに上回る厳しい数字です。
康友知事は「幸福度日本一の静岡県をつくる」としていますが、自らが
手がける最初の予算編成としてはなかなか厳しい状況です。
知事からは、時代を先読みした「チャレンジ事業」や、「人口減少対策
(抑制対策と適応対策)」、「産業をけん引する活力創造」、「安全・安心
な県づくり」などに重点的に取り組むよう指示が出されています。
また、浜松市長時代に取り組んだ、「債務残高の削減」を目指し、
県債の新規発行額を償還額の範囲内に収める方針も示しています。
(=プライマリーバランスの黒字化)
試算では、発行870億円<償還1,105億円を見込んでいます。
しかしこれらを実現するためには、並々ならぬ事業の廃止・見直しが
必要になります。
私はかねてから「スクラップ&ビルド」ならぬ「ビルド&スクラップ」を主張し
ています。新たな事業ニーズに応えるためには、これまでやってきた事業を
徹底的に見直し、止められるものは廃止する必要があります。
昨日、会派では政調会を開催し、各議員の決算審査の議論を踏ま
えた「歳入・歳出の見直し」を検討しました。さらにブラッシュアップし、今月
中旬に知事に提言しようと考えています。
ポイントは、まず当初予算と決算の乖離の大きなものについて、積算
根拠をはっきりさせ、余裕を見た予算計上を改めることです。
次に行うべきことは、徹底した事業の見直しです。
これまでの県のやり方を見ると“一律カット”が多く、選択と集中による
事業の見直しが進んでいません。
会派メンバーからは、終期の不明確な補助金や、時代の変化とともに
県民ニーズが変わっている事業など、さまざまな意見が出されました。
このほか中長期的改善策として、昨年に続き「ファシリティマネジメント」
の推進による施設の最適化や、ガバメントクラウドファンディング等による
歳入確保なども提案する予定です。
2月初旬の予算策定まで、ギリギリの議論が行われることになります。
厳しい財政状況ではありますが、康友カラーを反映した令和7年度
当初予算がどのように策定されるか、今後の議論にご注目ください。
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2.官民共創
先月、虎ノ門ヒルズにある「(株)ソーシャル・エックス」というスタートアップ
企業を訪問しました。事業は「官民連携」の促進。ただし通常の「官が
発注し、民が受注する」という官民連携の形態ではなく、逆転の発想で、
スタートアップ企業による社会課題解決のためのソリューションシステムを
「逆プロポ」という手法で自治体に提供しマッチングを行っています。
特徴の一つは事業費用を企業側が出すことです。自治体側は実証
フィールドを提供するだけで、ゼロ予算で事業ができます。その代わりに
自治体はスタートアップ企業に「価値」を与えることを求められます。
「価値」はケース・バイ・ケーですが、「規制緩和」や「利害調整」、また
自治体と組むことによるスタートアップの「信頼性向上」などがあります。
おカネを出すスタートアップ側は実証により事業をブラッシュアップし、
ヨコ展開して持続可能な事業にすることを大きな目的としています。
直近の事例として、岸和田市の「公共空間から収益を生み出し
行政内で再配分するキッチンカー事業」の事例を聞きました。市役所
前の公共空間を活用し、キッチンカーでにぎわいを創出し、あわせて
キッチンカーの収益の一部を、岸和田市が行う行政施策に再配分する
という事業です。
この分野の先進自治体としては、提案を募集する官民共創オープン
イノベーションプラットフォームを作っている「KYOTO CITY OPEN LABO
(京都市)」「SHINAGAWA
CITY LABO(品川区)」があります。
自治体向けに「官民共創研修プログラム」も用意しており群馬県で
実施したとのことでした。
本県においてもまずそこから実施してはどうか・・・と考えます。個別の
事業は、県よりも市町の方がなじむと考えられますので、県の役割として
は、まず、県のプラットフォームである「行政経営研究会」を活用して、
「官民共創」の概念を広げること、さらに逆プロポを利用して社会課題
解決を促す仕組みを創ることが考えられます。
康友知事が進めるスタートアップの出口支援にもつながることから、
早速提案していきたいと考えます。
驚いたことに、創業者は元横浜市議会議員。当日対応していただい
た方は元コンサルタント、もう一人は豊田市からの派遣職員とメンバーも
ユニークでした。こうした新たな動きについていかないといけませんね。
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3.活動日程
○10月の主な活動
01(火) 本会議
03(木) 常任委員会
04(金) 常任委員会
08(火) 学校訪問、自治会長会議
10(木) インドビジネスセミナー
11(金) 本会議(9月定例会閉会)、会派総会
12(土) 入野地区秋祭り
13(日) 労組大会、入野地区秋祭り
15(火) 入野中学校運営協議会、衆議院選挙公示
16(水)〜18(金) 常任委員会視察(福岡・熊本・鹿児島)
19(土) 大平台フェスティバル
20(日) 浜松労福協まつり、GSX-S/Rミーティング(趣味です)
21(月) ふじのくに交流会(東京)
22(火) スタートアップ訪問(東京)、労組大会
24(木) セルロース循環経済国際展示会視察(富士市)
25(金) 連合静岡大会、労組大会
27(日) 労組大会、入野スポーツまつり、衆議院選挙投票日
28(月) 決算特別委員会、会派総会・政調会、FM県政報告
29(火) 決算特別委員会分科会
31(木) 会派政調会、日印友好議連
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○11月の主な予定
02(土) 連合列島クリーンキャンペーン、全国お茶まつり大会式典
03(日) 浜名湖うなぎまつり
05(火) 決算特別委員会、空飛ぶクルマビジネスマッチングニーズ説明会
06(水) 高度外国人材採用セミナー
07(木) 労組大会
08(金) 県議補選(湖西市)告示、慶應議連総会・研修会(東京)
10(日) 湖西市長選告示
14(木) 浜松西高100周年記念式典
15(金) 公益財団審査委員会
16(土) 労組研修会
17(日) 湖西市長選・県議補選投票日
18(月) 労組大会
20(水) 学校訪問
21(木) FM県政報告(19時〜 今月は木曜日に変更します)
22(金) 会派総会、12月議会勉強会
23(土)・24(日) 入野協働センターまつり
25(月) 富士山朝霧バイオマス視察
27(火) 誠心学園100周年記念式典、食品衛生大会
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【 田口 章 プロフィール 】
○略歴
1962年 1月23日生(62歳)
1984年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業、スズキ(株)入社
2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)
2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目)
○24年度役職
ふじのくに県民クラブ 会長(2年連続)
危機管理・くらし環境委員会 委員(2年連続)
○外部活動
慶應義塾全国議員連盟 副会長
地方監査会計技術者(CIPFA Japan)
さなるスポーツ少年団 団長
元)静岡県立浜松南高校PTA 会長
元)浜松市立入野中学校PTA 会長
○好きな言葉
「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」
「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」
○趣味
ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり
【 連 絡 先 】
○連絡事務所(スズキ労働組合)
〒432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階
TEL 053-447-3820
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【日々の活動は下記をご覧ください】
★田口 章 オフィシャルサイト (ホームページ)
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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載
があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。
ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。
また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、
その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に
taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。
文責 田口 章 事務所
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