***************************************************************************

 【創ろう!元気な浜松&静岡県】         令和6101

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第162号>

***************************************************************************

みなさま、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。静岡県議会は

9月定例会真っ最中です。本日は本会議で一般質問が行われ、3日からは

常任委員会でに議案審査や所管事務調査が行われます。11日の閉会日

まで、論戦にご注目ください。

***************************************************************************

◎目次

1.9月定例会の話題

2.令和5年度決算

3.活動日程

***************************************************************************

1.9月定例会の話題

 

◆補正予算ほか

今議会に提案された補正予算は約37億円。老朽化が進む食肉センタ

ー再編整備事業に22億円、元旦の能登半島地震以降、関心が高まって

いる住宅耐震化助成制度の追加1億円などが提案されています。

 

このほか東静岡駅南口に整備が予定されている県立中央図書館の整備

費用約268億円の債務負担行為が議論になりそうです。当初200億円弱

を見込んでいたものが、物価高騰の影響などで100億円近く追加となる見

込みです。内容を精査します。

 

◆副知事選任議案は見送りに

先週末「新副知事の選任」が話題になりましたが、結果的に提案は見送

られました。

丁寧に説明すべき案件にもかかわらず、情報管理が徹底されなかったこと

や、事前に十分な説明がなかったことなどについて、最大会派からさまざまな

意見が出され、提案は時期尚早と考えたようです。

 

静岡県の副知事は現在2人の県職員OBが就いています。令和4

7月に就任した森貴志氏と、本年4月に就任した増井浩二氏です。このうち

森副知事に代わり、総務省OBの 平木 省 氏の選任を検討していました。

増井副知事は本年2月定例会で、川勝前知事により選任提案された

ばかりですが、康友さんの浜松北高時代の同期生だそうです(当時のことは

お互いにあまり知らないようですが・・・)。

 

平木氏は私が市議になった時(=康友さんが浜松市長になった時)の財

政部長で、当時、行革審とのやり取りの先頭に立ち、康友さんが進めた浜

松市の行財政改革をサポートしてきた優秀な人材です。

その後、京都府 政策企画部副部長や、総務大臣秘書官、岐阜県副

知事などを歴任され、昨年4月の統一地方選で奈良県知事に立候補した

ものの次点に敗れ、現在は民間政策シンクタンクの役員を務めています。

 

個人的には、「人事案件は知事の専権事項」と考えていますので、議会

の反応は過剰にも思えますが、こじれた状態で提案し、否決されては、優秀

な人材を失うことになりますので、今回の判断はやむを得ないと思います。

知事サイドには今後も丁寧な対応を求めてまいります。

***************************************************************************

2.令和5年度決算

 

先日、令和5年度決算が公表されました。歳入の総額は約13,472

億円、歳出は約13,292億円、差額の約180億円はR6年度に繰越し

た事業の分と収支残となっています。

 

静岡県の財政規模は人口とだいたい同じで47都道府県中、10番目くら

いです。経年比較では、昨年度より歳入歳出とも8%以上減少しています。

これはコロナが5類に引き下げられたことで関連事業費が大幅に減ったことに

よるものです。ちなみにコロナ対策費のほとんどは国からの交付金でした。

 

歳出は今後チェックしますが、今日は歳入について、私のチェックポイントを

簡単に記しておきます。まず税収、次に借金(県債)です。

 

◆税収

県税収入は約4,970億円で歳入全体の約37%を占めます。主なものは、

まず「法人二税」といわれる法人事業税と法人県民税(1,490億円)です。

次に「個人県民税」(1,310億円)。働く人が給与天引きされている住民税

のうち、政令市である浜松市の場合は28の割合で県:市に配分、その他の

市町は46で配分されています。

もう一つは「地方消費税」(973億円)。消費税は10%のうち2.2%は地方

に配分されています。

 

この3種の税金で3,772億円(約75%)を占めますが、これらの税収はい

ずれも景気に左右されます。すなわち、企業収益が向上し、勤労者の給与

が増え、消費が拡大しないと税収が増えない仕組みになっています。

令和5年度は幸い税収増となりましたが、基本的に県税収入は景気に

左右されやすいため、景気の動向や経済環境に注意する必要があります。

 

また税収で必要なチェックポイントとして「収入率」があります。

私は特に「個人県民税」の収入率をチェックしています。サラリーマンは給与

天引きで100%納めていますが、県民全体では滞納している人がいます。令

5年度の収入率は97.3%でした。

 

実は私が県議になった13年前、平成222010)年度の収入率はなんと

89%でした。税額にして186億円。しかも全国ワースト1位でした。

「そんな理不尽なことは許されない!」初めての決算審査で、私は猛烈に

噛みつきました。その甲斐があったか県は徴収対策の強化を行い、その年を

ピークに徐々に改善してきましたが、全国順位は26位とまだ平均以下です。

まじめに天引きで納めているサラリーマンが不公平になってはいけません。

決算ではこういう点もチェックしています。

 

◆借金(県債)

そもそも借金を収入とみるかどうか?私たちの家計では、借金は収入とは

考えませんよね・・・。これが、私が公会計に感じる違和感のひとつです。

 

借金はできるだけ少ない方が良いですが、家庭でも家やクルマなどを買う

時にはある程度の借金はやむを得ません。行政でも道路や施設など、造った

30-50年後の人も使うインフラの借金はある程度やむを得ないと考えます

(ムダなものは造っちゃいけませんが・・・)。

 

令和5年度の県債発行額は1,308億円、前年比161億円(11%)の

減でした。税収が増えた分、県債発行が減っています。これは良いことです。

一方1,308億円のうち、「臨時財政対策債(臨財債)231億円」、「調

整債70億円」というのがあります。これらはインフラ整備以外に使われてい

る借金です。

 

「臨財債」は国の交付税の足りない部分を県が借金して肩代わりしてい

るものです。

国は「後年度交付税措置する」としているので、これは県の借金ではない

と考える人もいますが、私はその考えには組しません。交付税がその分純増

されればよいのですが、国の財政状況は厳しく、交付税の総額が限られて

いますので、純増など考えられません。

 

私はこれまで「安易な借金(資金手当債といいます)」を抑制するよう強く

求めてきています。「調整債」は安易な借金です。これは決算審査で内容を

チェックする必要があります。

 

また借金(県債)は単年度の発行額だけでなく、累計額を管理することが

重要です。

令和5年度末の一般会計 県債残高は27,749億円。県民一人当

たり78.6万円となっています。インフラなどの借金(通常債)は15,882

円、臨財債は11,453億円となっています。

 

私が県議になってからずっと増え続けていましたが、R4年度に▲240億円、

R5年度▲455億円と、ここ2年ほど若干ですが減少傾向にあります。しかし

まだ年間予算の2倍近い借金があることは間違いない現実です。引き続き

行財政改革を推進していく必要があります。

 

財政健全化に向けてはストックとフロー(=ハードとソフト)の見直しが必要

です。具体的にはこれまでも進めてきた「資産経営(ファシリティマネジメント)」

を市町と連携して推進するとともに、11月には会派として「事業の廃止・見直

し提言」を提出する予定です。

また人口減少社会の中、全ての行政サービスを、税金を使って、行政だけ

で行うのは困難な時代が来ますので「官民連携・広域連携」も進める必要

があります。

 

康友新知事の下、これまで以上に行財政改革を進めてまいります。

***************************************************************************

3.活動日程 

○9月の主な活動

03() 知事要望提出

08() 自治会長会議

09() 康友知事出版記念の集い

10() 浜松市対県要望受け取り

11() 会派代表者会議、会派総会、会派勉強会

13() 会派代表者会議Web

15() SAW大会、インドフェスティバル

16() 入野地区敬老祝賀式

19() 本会議9月定例会開会)、浜松商工会議所セミナー

20() 浜松市議会ヒアリング、日立京大ラボ視察

21() CIPFA-Japan総会(Web

22() スズキ労組大会

23() FM県政報告

25() 本会議

26() 本会議選挙区等調査検討委員会、会派勉強会

27() 本会議議員研修会

29() 地区社協福祉まつり、セミナー受講

30() 本会議

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○10月の主な予定

01() 本会議

03() 常任委員会

04() 常任委員会

07() 常任委員会

09() リニア工事現場視察

10() インドビジネスセミナー

11() 本会議9月定例会閉会)、会派総会

12() 入野地区秋祭り

13() 労組大会、入野地区秋祭り

15() 入野中学校運営協議会

16()18() 委員会視察(福岡・熊本・鹿児島)

19() 大平台フェスティバル

20() 浜松労福協まつり

21() ふじのくに交流会(東京)

22() 労組大会

24() 県内視察

25() 決算特別委員会、連合静岡大会、労組大会

27() 労組大会

28() FM県政報告

29() 決算特別委員会分科会

30() 決算特別委員会分科会

31() 決算特別委員会分科会

***************************************************************************

【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(62歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業、スズキ(株)入社

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

24年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長(2年連続)

危機管理・くらし環境委員会 委員(2年連続)

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

***************************************************************************

【メルマガバックナンバーはこちらから(当選以来毎月配信中!)】 

★2024 ★2023 ★2022 ★2021 ★2020  

★2019 ★2018 ★2017 ★2016 ★2015 

★2014 ★2013 ★2012 ★2011

***************************************************************************

【日々の活動は下記をご覧ください】

★田口 オフィシャルサイト (ホームページ)

***************************************************************************

これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

***************************************************************************