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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】         令和631

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第155号>

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みなさまこんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

静岡県議会は2月定例会の真っ最中。連日、本会議で論戦が闘わさ

れています。事業の鋭いチェックや今後の政策課題を的確にとらえた質問

もありますが、知事に対する嫌がらせのような質問が毎日のようにあり、これ

には辟易します。政策論争こそ議会の役割です。ご注目ください。

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◎目次

1.令和6年度当初予算案の概要

(1)歳入の特徴

(2)歳出の特徴

(3)行財政改革

2.活動日程

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1.令和6年度当初予算案の概要

 

令和6年度一般会計当初予算案は13,160億円。R5,4年度は

コロナ禍や物価高騰対策のため国からの交付金が多く膨らんでい

ましたが、平時に戻りつつある印象です。主な特徴をご紹介します。

予算案の詳細を知りたい方は下記リンク先からご覧ください。

★令和6年度当初予算案(県のサイト)

 

(1)歳入の特徴

 

○県税収入は増加

県税は1.6%増(+80億円)の4,970億円を見込んでいます。

増収要因の大きなものは企業収益の改善による法人二税(法人

県民税・法人事業税)+83.4億円と、個人県民税+11.8億円です。

都道府県の税収は、固定資産税という安定的な税源を有する市

町村に比べ、景気の変動を受けやすいという特徴があります。財政

運営上、注意しなくてはならない点です。

 

○国庫支出金は大幅減

新型コロナが5類になったことを受け、関連する交付金が▲546

億円の大幅減となっています。これを含め国庫支出金は34.8%減

(▲689億円)の1288億円となっています。

 

○借金は減らせそう

堅調な税収を受け、臨時財政対策債の発行をR5当初の220

億円から100億円に減らせそうです(▲120億円)。通常の県債

R5年度の948億円から924億円(▲23億円)となっており、

R6年度末の一般会計県債残高は28138億円⇒27487

億円に減ると見込んでいます(▲651億円)。

それでもまだ県民一人当たり借金は約77万円あります。行財

政改革にゴールはありません。

 

(2)歳出の特徴

 

新年度予算の歳出の特徴を3つに絞ってご紹介します。

 

  1. 能登半島地震を踏まえた安全安心の確保

 

被災地はいまだ復興途上ですが、本県においても震災を踏ま

えた対応が必要です。

まず家屋の耐震化(TOUKAI-0)が重要です。この20年ほど

で約25千戸の耐震補助を行いましたが、ここ数年は年間

6-700戸ほどと伸び悩んでいます。県内には耐震性が不十分な

家屋が約13万戸あると言われています。

県では、耐震診断は来年度、耐震工事はR7年度で一旦区切

りと考えていますので、早めにご検討いただきたいと思います。

★TOUKAI-0(静岡県のサイト)

 

また輪島市の火災を踏まえ「感震ブレーカー(震度5強以上の

揺れでブレーカーを落とし火災を予防する)」の設置を促進するた

め助成を行うこととしています。

 

ちなみに石川県の当初予算案では、一般会計11101億円

のうち約半分の5629億円が震災対応予算となっていました。R5

年度当初予算が6170億円なので、震災対応のために一気に

5000億円ほど膨らんだことになります。土木担当者や事業者は

しばらく大忙しです。こういう場合の対応も想定しておかないとい

けません。

震災対応の財源は、国庫支出金が3400億円+県債1350

円などでした。災害復旧は国が後年度負担することになっていま

すが、とりあえずは借金ということです。こうした事態に備えた財

政健全化が不可欠です。

 

  1. デジタル技術を活用した事業の推進

 

デジタル活用が遅れている行政ですがメタバースの活用に注

目しています。★メタバースシズオカ(リンク先をご覧ください)な

どで、若い世代の声を県政に反映していきたいと考えています。

 

またメタバースを使って社会とつながりにくい不登校児童生徒

への支援(バーチャルスクール)も検討しています。

 

★浜名湖花博2024も花・緑の魅力に加えてデジタルを活用し

ます。すでにバーチャル花博もオープンしています。

★ガーデンパークのサイトからご覧いただけます)

 

このほか、他県に先立ち先進的に進めている三次元点群デ

ータを活用したインフラのデジタル管理を進めるほか、自動運

転実証実験、次世代エアモビリティの導入支援など産業支援も

進めます。孤立集落に支援物資を運ぶドローン導入も検討して

います。

 

デジタル活用は難しいことばかりではありません。簡単なとこ

ろでは業務のペーパーレス化があります。業務効率化の効果と

して2500万円の削減につながっています。

県庁内外のデジタル人材、とりわけ産業人材の育成・確保も

進めていきます。

 

  1. スポーツによる地域活性化

 

遠州灘海浜公園(篠原地区)の野球場整備については、昨

日までに3案に絞り込む方向性が県から示されました。

@ナイター設備の無い1.3万人規模、Aナイター施設の無い

2.2万人規模、B2.2万人の多目的ドームという極端な施設案

です。詳細資料は7日から始まる建設委員会で公表されると

思います。

 

地元要望の大きい「多目的ドーム」は建設コストはかかります

20-30年にわたる経済波及効果が期待されています。

近年、野球やサッカーに加え、ラグビー、バレーボール、バス

ケットボール、卓球など、いわば「見るスポーツ」による地域活性

化への期待が高まっています。

行政はこれまでスポーツ施設を「造る」のが仕事でしたが、

これからは「運営」に力点を置くべきです。近年、スポーツ庁や

内閣府もそのような視点で考え方を変えています。

 

来年度方針で県は「スポーツの総合産業化」を進めるとしてい

ます。私としては将来の地域経営に資する多目的ドームの整備

を目指し取り組んでいく考えです。

 

(3)行財政改革

 

昨年11月、ふじのくに県民クラブとして事業見直し提言を行

いました。これにより「27千万円ほどの削減を行った」との

報告がありました。

またこれを含め県全体では61億円の歳出削減、28億円の

歳入確保を進めたということでした。しかしまだ不十分です。

根本的には事業の廃止も含めた徹底的な見直しをやっていく

必要があります。

 

今回もR5年度2月補正予算でコッソリと「調整債70億円」

を計上していました。「調整債」は一定の要件の下で起債でき

ますが、交付税措置はなく、元利全てが県負担です。R5年度

の会計で借金してR6年度当初に貯金があるように見せかけ

ているのです。

「資金手当債」と言われるこの悪手、これまでも何度か指摘

し、財政担当者からは「可能な限り抑制する」としてきましたが

残念です。予算案に反対するつもりはありませんが、行財政

改革をしつこく進めてまいります。

 

なお昨日、仲間の議員から「田口は財政に厳しいが野球場

はドームでイイという。おかしくないか?」と聞かれました。

 

行政が使うおカネには、行政サービスに費消されるおカネ

(行政コスト)と資産形成につながるおカネがあります。これら

はチェックの仕方を切り分けて考える必要があります。

行政コストは事業見直しでしっかりチェックし、施設はファシ

リティマネジメントで老朽施設の統廃合や効率化に取り組ん

でいます。

 

野球場について財政シミュレーションは★SPARK NEWS

(県 公園緑地課 発行)19号に、ドームタイプの経済波及効

果が示されています。

新規投資は費用対効果をしっかり考えて、やるべき時に

はやるという姿勢が大切と考えています。ご意見等ございま

したらお気軽にお聞かせください。

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2.活動日程 

○2月の主な活動

01()02() 林業政策視察(岡山県)

07() 2月定例会議案件名説明

20() 本会議(2月定例会開会)

26() FM県政報告

27() 本会議

28() 本会議

29() 本会議

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○3月の主な予定

01() 本会議

04() 本会議、議員選挙区等調査検討委員会

05() 本会議

07() 常任委員会

08() 常任委員会、自治会長会議

11() 常任委員会

12() 常任委員会

13() 浜松市長 市政報告会

18() 本会議(2月定例会閉会日)

19() 中学校卒業式

25() FM県政報告

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(62歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

23年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長

危機管理・くらし環境委員会 委員

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

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