***************************************************************************

 【創ろう!元気な浜松&静岡県】         令和621

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第154号>

***************************************************************************

みなさまこんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

県政では令和6年度当初予算編成作業が大詰めを迎えています。

県民のみなさんからの要望を伝える中、昨日知事との最後の折衝を

行いました。今後13日に予算案が公表され20日から2月定例会が

始まります。「政局より政策」の2月定例会となるよう進めてまいります。

***************************************************************************

◎目次

1.今後の公共交通のあり方を検討

(1)自動運転バス(茨城県境町)

(2)宇都宮ライトレール

2.活動日程

***************************************************************************

1.今後の公共交通のあり方を検討

 

1/16()-17()の2日間、「天浜線活性化促進・公共交通の

あり方調査検討議員連盟」で、茨城県境町の自動運転バスと宇

都宮ライトレールを視察しました。

 

(1)自動運転バス(茨城県境町)

 

境町の人口は約24000人。ふるさと納税を活用し、ユニークな

自治体経営を進めていることで有名な町です。

R4年度一般会計予算約133億円に対し決算は259億円、

何とふるさと納税が約59億円(R5は約95億円)とのこと。

現在の橋本町長が就任した2014年当時は人口減少、財政

悪化に悩む小さな自治体でしたが、さまざまな施策で活性化を図

っています。まちづくりアイディアの宝庫と言えます。

今回はその中で、議連の趣旨である「自動運転バス」の全国初

の公道走行の状況を視察しました。

 

バス導入は20191226日に橋本町長がBOLDLY社の

社長と面談。実稼働日わずか数日の中、2019日に臨時

議会を開催し予算を議決。フランスNAVYA社製のARMA3台を

導入を決定。115日には町民対象の試乗会を実施、という超

速で行われたといいます。

財源はふるさと納税や国庫補助金ですべて賄うこととし、町民や

議会の理解を得ました。同年11月には運行を開始、その後ルート

を延伸、さらに系統を増やしています。

今年度新たにレベル4対応可能なエストニアAuveTech社製

MiCaを導入し運行を始めました。

レベル4自動運転バスは福井県永平寺町で運用されています

が、技術的には境町の方が先を見据えて進めていると言えます。

 

現在の主力モデルであるARMAは、レベル2として日本の法規

に対応するよう改造されており、オペレーターが同乗しゲームのコン

トローラーでハンドル操作や加減速を制御していました。

自動運転車両の運行管理は管理会社がコントロールセンター

を町内に設置して行っています。ここでは境町だけでなく北海道や

愛知県、浜松市庄内地区などBOLDLY社が行う数カ所の実証

実験の様子を遠隔監視していました。

ちなみに管理会社(セネック社)は名古屋市から本社機能を境

町に移転したとのことでした。

 

静岡県が実証実験を進めているモデルは、県が保有している3

次元点群データを地図に活用し、遠隔操作で支援するというもの

ですが、その方式では高速通信網が十分でないと、タイムラグによ

る運転操作ミスが懸念されるのでは・・・との意見をもらいました。

実証実験を積み重ね、多くの知見を得ることが重要と考えます。

 

★境町公式サイト

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)宇都宮ライトレール

 

人口約51万人の宇都宮市は「ネットワーク型コンパクトシティ

NCC)」を掲げ、中心市街地と地域拠点(居住地や産業集積地

など)をLRT(ライト・レール・トランジット)やデマンドバスなど公共交

通ネットワークでつなぐまちづくりを進めています。

 

LRT事業の導入は1993年から検討され、96年の「宇都宮都

市圏都市交通マスタープラン」で提案。本格的な取り組みは2003

年からで20年かけて238月に事業化されました。

開業後3ヵ月の利用者は、平日は計画どおり約13000人、

土日祝日は計画を上回る11-12000人とのこと。

運行当初は現金利用者もいたようですが、すでに9割以上が

ICカードを利用しているとのこと。乗車時に2%のポイントが付与

される地域連携カード「totra」も新たに導入しています。

 

LRT事業費は684億円。国326億円、市町負担358億円

(うち県補助83億円)。市債は20年償還で2割交付税措置

されることから宇都宮市の年間負担は約20億円とのこと。

上下分離方式を採用しており、運営は三セクの宇都宮ライトレ

ール()が担っています。

 

特徴の第一は「公共交通ネットワークの充実」。LRT導入によ

り、バス事業者の協力を得てバス路線の再編を行ったほか、地域

住民とタクシー事業者の協働によりデマンド交通や地域内交通を

地区ごとに運行し、いくつかのLRT駅をトランジットセンターとして

整備しました。この「幹と枝葉」の考え方が重要です。

トランジットセンターには無料のマイカー駐車場(154台分)や

駐輪場も整備しましたが、パーク&ライドのマイカー利用者が多く

すでに254台分に増やしたとのことでした。

 

第二は「まちづくり効果」。沿線人口の増加や高層建築物の

増加、不動産価格の上昇など街の価値が高くなっています。

経済効果など二次的効果として600億円ほどを見込んでいる

とのこと。

宇都宮市はLRTを単体で考えるのでなく、長期的なまちづ

くりを考えた上で整備しています。これはインフラ整備全般に関

して言える重要なポイントです(篠原に造るスポーツ施設につい

ても同様の考え方が必要です)。

 

公共交通ネットワークを考えるにあたり、地域の実情に合わせ

た「幹と枝葉」の発想が重要です。

路面電車のインフラがない静岡県で、宇都宮市のように新た

LRTを整備するには課題が多いですが、超高齢社会の中、

グランドデザインを描き、ネットワーク交通網を確保する取り組み

は不可欠です。支え合い交通なども導入されていますが、本県

における公共交通のあり方を考えていきます。

 

★宇都宮ライトレール

***************************************************************************

2.活動日程 

○1月の主な活動

01() 入野地区自主防災隊出初式

06() 浜松市消防出初式、自治連総会

07() はたちの集い

09() 浜松商工会議所新春の集い

11() 連合静岡議員団会議、震災対応要望書提出

12() 会派総会

14() ふれあいトーク会

16()17() 交通政策視察(茨城県境町、宇都宮市)

19() 選挙区等調査検討委員会、スズキ労連中央委員会

20() スズキ労連政策制度研修会、連合浜松賀詞交歓会

22() FM県政報告

24() 予算ヒアリング

25() 予算折衝

27() 自動車総連政策コンベンション

30() 予算折衝

31() 知事予算折衝 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○2月の主な予定

01()02() 林業政策視察(岡山県)

07() 2月定例会議案件名説明、健全育成会常任委員会

08() 自治会長会議

10() スズキ労組研修会

11() スズキ労組中央委員会、建国記念式典

17() 労組大会

20() 本会議(2月定例会開会)

22() 外国人学校訪問

25() 入野地区組発会式

26() FM県政報告

27() 本会議

28() 本会議

29() 本会議

***************************************************************************

【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(62歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

23年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長

危機管理・くらし環境委員会 委員

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市中央区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

***************************************************************************

【メルマガバックナンバーはこちらから(当選以来毎月配信中!)】 

★2024 ★2023 ★2022 ★2021 ★2020  

★2019 ★2018 ★2017 ★2016 ★2015 

★2014 ★2013 ★2012 ★2011

***************************************************************************

【日々の活動はブログ・HPをご覧ください】

★田口 オフィシャルサイト (ホームページ)

★創ろう!元気な浜松&静岡県  (ブログ)

★フェイスブックページ

***************************************************************************

これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

***************************************************************************