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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】          令和5111

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第151号>

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みなさまこんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

静岡県議会は決算特別委員会を開会中です。行政関係者は予算

審査に重きを置き「決算はもう済んだこと」と軽視する人がいますが、私は

決算こそ重要と考えています。

地方自治法2条14項には「地方公共団体は、その事務を処理する

に当っては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の

効果を挙げるようにしなければならない。」と書いてあります。行政も民間

と同じ感覚が必要です。

ふじのくに県民クラブでは決算審査を踏まえ、来年度予算編成に向け

て、事業の廃止見直しを知事に提言する予定です。引き続き民間感覚

で取り組んでいきます。

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◎目次

1.原子力政策について(視察報告)

2.活動日程

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1.原子力政策について(視察報告)

 

今年度「危機管理・くらし環境委員会」に所属しています。先月号

では大きなテーマである「リニア中央新幹線南アルプストンネル工事」に

関する話題をご報告しました。今月号ではもうひとつの重要課題「原子

力政策」について最近の視察からご報告いたします。

 

(1)中部電力「浜岡原発」(9/13

(2)日本原電「東海原発」(10/18)茨城県東海村

(3)日本原燃「原子燃料サイクル施設」(10/24)青森県六ケ所村

 

エネルギー政策は国策ですが、安全性の確保などすべて国任せとは

いきません。東日本大震災の福島第一原発のような事故を起こさない

ために地域においても安全対策を進める必要があります。

 

ふじのくに県民クラブには原子力政策に対し様々な意見を持つ議員

がいますが、現場・現実・現物を見ることは重要と考えます。

 

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(1)中部電力(株)「浜岡原子力発電所」

9/13、安全対策工事の進捗状況を視察しました。東日本大震災

の後は毎年行っていましたが、コロナ禍以降行っておらず5-6年ぶりの

視察となりました。

 

地震津波対策はいち早く進めていますが、この間、テロ対策など新

たなリスク対策も強化されていました。特に「東海原発」と比較すると、

南海トラフ地震が懸念される中、さまざまな対策をスピーディに進めて

いることを感じます。

 

浜岡原発には1号機から5号機まで5つの発電施設があります。

現状を簡単に言えば1・2号機は2009年に稼働停止し廃炉を進め

ています。3・4号機は国の新たな基準に対する適合性確認審査を

行っており安全対策を強化しています。5号機は適合性確認審査

申請準備中ということで、中部電力としては1・2号機の廃炉を進め

るとともに、まずは3・4号機の再稼働を目指している状況です。

 

国の審査では、安全対策の基準となる「地震動」の基準が定まり

ました。今後は「津波高」が検討されます。県議会としても、まずは

安全対策が十分か、しっかりチェックする必要があります。

 

また浜岡原発では今後「中間貯蔵施設」を整備する計画です。

全国にある原発共通の課題が「使用済み燃料の保管場所」の

問題です。最終処分場が決まっていないことが原子力政策のネック

です。浜岡においても使用済み燃料プールの容量7550体に対し

6542体となっており、再稼働した場合、使用済み燃料の保管場

所に困ることになります。

 

そのため「東海原発」や「原子燃料サイクル施設」を視察しました。

 

★中部電力浜岡原子力発電所のサイト

 

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(2)日本原子力発電(株)「東海発電所、東海第二発電所」

浜岡の状況を考慮し、10/18、危機管理くらし環境委員会で

東海原発、東海第二原発を視察しました。ここでは「廃炉の状

況」と「中間貯蔵施設」について調査しました。

 

東海原発は日本の商業用原発一号機、1966年の稼働です。

1998年に運転停止し、2001年から廃炉(廃止措置)を進めてい

ます。目標年次は2030年ということでした。

廃炉は海外では100基以上で行われていますが、国内の商業

用原発では東海原発が最初のケースとなり、浜岡においても参考

にする必要があります。

 

浜岡12号機ではこれまで放射性廃棄物の影響がない施設

の解体などを進めていますが、今後は徐々に放射性廃棄物が発

生してきます。東海原発では低レベル放射性廃棄物の処理や

「クリアランス制度(リサイクル処理)」などについてヒアリングしました。

 

また東海第二発電所では「中間貯蔵施設」がすでに稼働して

います。鉄筋コンクリート製の強固な施設の中に「乾式キャスク」

という容器を設置し、使用済み燃料を閉じ込めて、空気で冷やし

ながら六ヶ所村等に移すまで貯蔵するというものです。

東海第二原発では2001年から貯蔵を行っており、現在15

基に915体の使用済み燃料を貯蔵しています。今回、実際に

貯蔵施設内に入って手で触ってきましたが、容器の表面温度は

4050度とのことでした。

 

★日本原子力発電所(株)HP

 

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(3)日本原燃()「原子燃料サイクル施設」

ここでは使用済み燃料からウランやプルトニウムなどを取り出し

て再利用することを目指していますが、再処理工場とMOX燃料

工場の稼働は遅れており、今のところ2024年度上期の予定との

こと。最終処分場の問題があるため、再処理技術を急がないと、

原子力政策全体が厳しくなってきます。

 

主にバス移動で施設の概要を視察し、高レベル・低レベル廃棄

物の中間貯蔵の様子をうかがいました。現在の施設容量からする

とかなり貯蔵量はすでに多いですが、敷地はまだ広く、施設を増設

中で、今後の受け入れは十分可能と感じました。

 

★日本原燃(株)HP

 

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(4)エネルギー政策全般について

 

エネルギー政策を考える中で重要なのが、まずエネルギー自給

という考え方、それに加えてカーボンニュートラル(脱炭素)です。

再生可能エネルギーへの期待は大きいですが、火力発電に置

き換わるには至っていません。世界的に、気候変動による温暖化

への対応が求められる中、火力発電への過度の依存は国際的

な理解が得られません。

加えて、火力発電の燃料となる液化天然ガスや石炭はほぼ

輸入に頼っており、国際情勢や為替などさまざまなリスクがあり

ます。

 

そのような中、東日本大震災の後、全国の原発が稼働停止

しましたが、国はエネルギー政策の中で原子力の活用を視野に

進めています。

エネルギーミックスは大きな課題です。原子力発電は安全性

の確保を前提に、住民の安心の確保を得ていく必要があります。

引き続き、県議会としてもチェックしてまいります。

 

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2.活動日程 

10月の主な活動

01() 入野地区戦没者慰霊祭

02() 会派役員会、本会議

03() 政調会「歳出見直し」PT

04() 常任委員会

05() 常任委員会、自治会長会議

07() 秋まつり

08() 秋まつり

11() 政調会「歳出見直し」PT

13() 会派総会、本会議(9月定例会閉会日)

15() 労組大会、労福協まつり

16() 人間ドック

17() 自動運転実証実験

18()20() 常任委員会視察(茨城県、宮城県、岩手県)

20() 労組大会

21() 連合健康ウォーキング、スズキ本社秋まつり

22() 子ども会球技大会

23()24() 会派視察(青森県)

25() 労組大会 

26() 県内視察、労組大会

27() 決算特別委員会、会派総会

29() 労組大会

30() 三遠南信サミット、中学校訪問、FM県政報告

31() 決算特別委員会分科会、会派代表者会議

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11月の主な予定

01() 決算特別委員会分科会

02() 同(予備日)

04() シニアクラブ体育祭

05() うなぎまつり、オペラコンクール

06() 「歳出見直し」提言提出

07() 決算特別委員会、会派総会

08() 県議会高校出前講座(掛川工)、自治連会議

10() 慶應義塾全国議員連盟研修会

12() 労組イベント(みかん狩り)

13() シニアクラブ県政報告、労組研修会

14() 県議会高校出前講座(静岡北)

17() 堀留川水門見学会、連合浜松定期大会

18() 労組研修会、県消防大会

20() FM県政報告(今月は第3週を担当)

21() 御前崎港セミナー

22() 12月定例会勉強会、会派総会

25() 入野協働センターまつり 

26() 入野協働センターまつり

27() 連合静岡との意見交換会

29() JAW議員連絡会

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(61歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

23年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長

危機管理・くらし環境委員会 委員

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

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★創ろう!元気な浜松&静岡県  (ブログ)

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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

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