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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】          令和5102

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第150号>

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みなさまこんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

静岡県議会は9月定例会の真っ最中。川勝知事の“給与返上条

例”など神経戦が続いています。本会議は今日まで行われ、4-6日に

は常任委員会が行われます。13日の閉会日まで気の抜けない日が続

きます。個人的にはもっと建設的な政策論議をしたいのですが、政治は

「政策+政局」と言われるようになかなか一筋縄にいきません・・・。

8月に無免許運転が発覚し県民のみなさまに政治不信を抱かせた

議員は9/8に議員辞職しました。ご迷惑をおかけいたしました。あらた

めてお詫び申し上げます。引き続きコンプライアンス順守を徹底するとと

もに、これまで以上に政策推進に向けて頑張ってまいります。

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◎目次

1.リニア中央新幹線を巡る最近の状況

2.活動日程

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1.リニア中央新幹線を巡る最近の状況

 

今年度「危機管理・くらし環境委員会」に所属しています。委員会の

大きなテーマが「リニア」です。

 

(おさらい)

リニア中央新幹線は品川−名古屋間286qを最高時速505km/h

最短40分でつなぎます。JR東海が現在のルートを決めたのは2011年、

それ以前は諏訪湖を回るルート(伊那谷ルート、木曽谷ルート)も検討

されていました。

 

201410月、国土交通大臣が工事実施計画を認可し、2027

開業を目指し事業がスタートしました。各地で工事が始まっていますが、

南アルプストンネル工事が大きな課題となっています。

南アルプストンネルは山梨県から長野県まで約25q。県内約10.7km

を通過します。すでに山梨県側、長野県側からは工事が始まっていますが、

8.9qの静岡工区は未着手となっています。

 

(静岡県が工事を遅らせている?)

「静岡県が工事を遅らせている」、「川勝知事がゴールを動かしている」

などと批判を受けることがありますが、そうではありません。

 

「環境影響評価手続き」に沿って、県とJR東海で対話を続けている

ことをご理解いただきたいと思います。

 

(環境影響評価法第3条・・・国、地方公共団体、事業者及び国民は、

事業の実施前における環境影響評価の重要性を深く認識して、この法

律の規定による環境影響評価その他の手続が適切かつ円滑に行われ、

事業の実施による環境への負荷をできる限り回避し、又は低減すること

その他の環境の保全についての配慮が適正になされるようにそれぞれの

立場で努めなければならない。)

 

201410月に事業認可されていますが、その前に環境大臣、国土

交通大臣から厳しい意見が出されています。

★2014年6月 5日 環境大臣意見

★2014年7月18 国土交通大臣意見

 

20139月、JR東海が「大井川の流量が毎秒2t減少する」との

予測を公表して以降、県はトンネル湧水の全量を大井川に戻すことを

求め「地質構造・水資源」と「生物多様性」2つの専門部会を設置し、

大学の先生など専門家の意見を聞きながらJR東海との対話を進めて

います。

 

しかし県HP★JRとの対話の状況)にあるとおり、2014年から18

までは「対話のテーブルにつけない段階」であり、さらに2018年から20

についても「テーブルに着いたが十分なデータが出てこないため対話が進み

にくい段階」ということで、数年にわたり対話が進みませんでした。

 

私も2017年、県議会「企画くらし環境委員長」としてJR東海との

会議に出席して意見を述べたことがありますが、十分な回答をもらえな

かった経験があります。

 

動き始めたのは2020年に国土交通省に有識者会議が設置されて

以降です。

 

(水について)

「水」については202112月に「大井川水資源問題に関する中間

報告」が出されました。“中間報告”となっていますが、水についてはこれ

が最終報告の位置づけです。

 

JR東海は、「工事の一時期(先進坑がつながるまでの間)、山梨県

側に水が流出する」としており、この解決策が求められていました。

 

最近注目されているのが「田代ダム取水抑制案」です。

大井川源流部近くにある田代ダムは、東京電力関連企業が所有し、

ダムで取水し富士川水系で水力発電を行っています。

現在JR東海と東京電力関連企業の間で、「流出する水と同量を

取水抑制していただき大井川の流量を確保する」ことを協議しています。

 

先日JR東海から「取水抑制方法を近々説明する」との報道があり

ました。「冬場の渇水期は大丈夫か」との意見もありますが、解決策の

ひとつになるのではと考えられています。

 

(土について)

静岡工区ではトンネルを掘ることにより約370万㎥の掘削土が出る

とされています。自然由来の有害物質を含む土(約10万㎥)は藤島と

いう場所で、通常の土(約360万㎥)は燕(ツバクロ)という場所で処理

する計画です。

 

燕の盛り土は幅600m奥行き300m高さ70mに及ぶ大きなものです。

JR東海は、人の生命及び財産の保護が重要と考え、大規模な土石

流が発生した場合の、下流域にある宿泊施設「椹島ロッヂ」への影響

をシミュレーションし、盛り土の有無による違いはほとんどみられないと

説明しています。

しかしこのシミュレーションで十分かどうかはまだ検証が必要です。

静岡市においても、専門家でもある難波市長が自ら先頭に立ち検証

しています。

 県と市の見解の違いが報道では指摘されていますが、県としては、

今後、市と連携していく考えです。

 

有害物質を含む土は管理方法の議論が不十分です。JR東海は

二重遮水シートでの対応を検討していますが、県としては流域住民

の安全安心のためには、無害化処理も含めた対応が必要ではないか

と考えています。

 

(生態系への影響) 

生態系への影響もまだ有識者会議で議論中です。先週26日に

行われた「第13回環境保全有識者会議」では報告書(案)が示さ

れましたが、県はまだ十分でないと考えています。

 

(まとめ)

浜松周辺のみなさんは、リニアができると浜松駅に停まる新幹線が

増える・・・と期待している人がたくさんいらっしゃいます。私もそう思い

ます。

しかし県議会議員としては、まず第一に大井川流域住民の不安

(=水と土)の解消が必要と考えています。

 

「水」については少し先が見えてきているようですが、「土」、さらに

「生態系への影響」はまだまだ県の専門部会での対話が続くと思い

ます。

 

また私が気になっていることの一つに、ここ4か月ほど調査ボーリン

グ(高速長尺先進ボーリング)が進んでいないことがあります。

 静岡県が止めているわけではないので、難しい地盤にあたっている

のではないかと考えています。

南アルプスは複雑な地層や地表からの深さの影響(土圧)で

当初から難工事が予想されていましたが、まさに「現代技術と自然

との闘い」が繰り広げられているのではないでしょうか。

 

引き続き、環境と経済の両立を目指しリニアの解決に向けて取り

組んでいきます。

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2.活動日程 

○9月の主な活動

01() 浜松工業技術支援センター、浜松市議会意見交換

02() スズキ工場秋まつり、会派役員会(ZOOM

03() 浜松市消防団方面隊訓練、県総合防災訓練

04() スズキ労組研修会

06() 浜松市議会意見交換、知事面談

11() 会派総会、9月議会勉強会(ZOOM

13() 浜岡原発視察

16() 労組大会

17() スズキ労連定期大会

18() 敬老祝賀式

21() 本会議(9月定例会開会)、労組意見交換

23() 連合列島クリーンキャンペーン

24() 地区社協福祉まつり、スズキ労組定期大会

25() FM県政報告 

26() 本会議

27() 本会議、議長就任祝賀会

28() 本会議、選挙区等調査検討委員会

29() 本会議、しんば賀津也政治セミナー

30() スズキ工場秋まつり

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10月の主な予定

01() 入野地区戦没者慰霊祭

02() 本会議

04() 常任委員会

05() 常任委員会、自治会長会議

06() 常任委員会

07() 秋まつり

08() 秋まつり

13() 本会議(9月定例会閉会日)

15() 労組大会、労福協まつり

16() 人間ドック

18()20() 常任委員会視察(茨城県、宮城県、岩手県)

20() 労組大会

21() 連合健康ウォーキング、スズキ本社秋まつり

22() 子ども会球技大会

23()24() 会派視察(青森県)

25() 労組大会 

26() 労組大会

27() 決算特別委員会

28() 労組大会

29() 労組大会

30() FM県政報告

31() 決算特別委員会分科会

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(61歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

23年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長

危機管理・くらし環境委員会 委員

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

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★創ろう!元気な浜松&静岡県  (ブログ)

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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

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