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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】          令和581

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第148号>

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みなさまこんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

7/12深夜まで行われた静岡県議会6月定例会は、閉会直前に「川勝

知事に対する不信任決議案が提出され1票差で否決」という展開になり

ました。今月号ではこの件を解説させていただきます。

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◎目次

1.1票差で否決 「川勝知事不信任決議案」

2.ご確認ください! 「わたしの避難計画」

3.活動日程

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1.1票差で否決 「川勝知事不信任決議案」

 

(1)全体の流れ

 

事の発端は7/3の「令和4年 所得等報告書」の公表です。その後、

マスコミ各社から「知事は以前『給与・期末手当を返上する』と言ったのに、

返上していなかった」等と報道されました。

 

これを受け7/5の県議会総務委員会で議員から質疑があり、さらに

7/12の本会議(閉会日)で知事からこの件に関する発言がありました。

知事発言の後、議会はいったん休憩に入り、知事発言に対する質疑

を行い、各会派から知事の真意等を質しました。

 

この質疑応答の後、再度休憩になり各会派で対応を検討しましたが、

数時間の議論の後、自民系会派が「不信任決議案」を提出しました。

 

不信任決議案の提案理由は、「7/12の知事発言と7/5の職員の

答弁は矛盾しており、虚偽説明と断ぜざるを得ず、これまでの不適切発

言に重ねるもので、発言の信頼性を損なう」等というものでした。

 

記名投票による採決の結果、賛成50反対18で否決となりました。

閉会は7/13午前0:50でした。

 

(2)不信任決議とは

 

「賛成50、反対18で否決」に違和感を持つ方もあるでしょう。通常の

議案は過半数が賛成すれば可決となりますが、「不信任決議」は可決の

要件が「議員の2/3以上が出席し3/4以上の賛成」が必要となっています。

 

なぜこのように高いハードルを科しているかというと、可決されると知事は

@10日以内に議会を解散するか、しない場合、A知事は失職すること、

になり、いずれの場合も選挙を伴い、県政に空白を招くことになるからです。

つけ加えますと、B議会を解散した上で自ら辞職し「ダブル選挙」という選

択肢も考えられます。

 

静岡県議会議員の定数は68人。3/451人となります。5117だと

可決でしたが、結果は1票差で否決となりました。反対した18人は私が

代表を務める「ふじのくに県民クラブ」のメンバーです。

 

(3)反対した理由

 

○「返さなかった」のではなく「返せなかった」

 

そもそも給与返上発言に至った理由は、令和3年秋の参議院補欠

選挙での不適切発言により、令和31124日に「辞職勧告決議」

を受けたことにあります。

辞職勧告決議は文字どおり「辞職を勧める」ものですが、知事は辞職

せず、代わりに自らにペナルティを科すとして、給与返上を公表しました。

 

ではなぜ返上しなかったのか。私たち政治家は寄付ができません。給与

を返上するには条例で決められた給与を減額する必要があります。それに

は条例改正が必要で、議会の議決が必要となります。

 

知事と県職員はこの時、自民系会派の幹部と、給与減額条例の提案

について調整しましたが、自民系会派は「辞めろと言っており、給与返上を

求めているのではない」として条例提案の調整がつかず、現在に至ったとい

うことです。「返さなかった」のではなく「返せなかった」ということです。

 

この間の経緯は水面下での調整とはいえ当時の議員は承知しています。

しかし県民のみなさまは知る由もありません。

このことに対し知事からこの間説明がなかったのは反省すべき点であり、

私は7/5に知事に直接「県民のみなさまにお詫びし、キチンと説明すべき」

と伝えました。これに対し知事が説明の場として選んだのが7/12本会議

閉会日だったということです。

 

一方、責任の一端は、マスコミ報道まで何もアクションを取ってこなかった

私たち議会にもあります。知事が返さなかったことだけを捉えて不信任を突

きつける理由にはならないと考えました。

 

○知事発言と職員答弁は矛盾していない

 

知事と職員の発言が矛盾しており虚偽説明であるという点について自民

系会派は次の2つを挙げています。

1つめは「知事は『様々な努力や調整を行った』と言ったが、県職員は『事

務方に相談は無かった』と言っている」こと。

2つめは「知事は『給与返上の条例案提案の思いは全く変わっていない』

と言ったが、職員は『知事が熟慮した結果、職責を果たすと思い至った』と答

えている」ことです。

 

しかしこれは時系列に並べ替えると矛盾はないことが分かります。

すなわち、県職員が当初調整したことは先ほど述べた通り事実です。そし

て調整の結果、条例提案が受け入れられなかったので、提案をあきらめ、

職責を果たそうと考えたということです。

そしてそれ以降は職員に相談をしていないということですが、その後も給与

返上の思いは変わっていない、ということで何ら矛盾はありません。

 

7/12、知事は「7/5の総務委員会で自民系会派から『言行不一致』など

の指摘があり、『条例案を審議いただける環境に変わった』と認識したため、

9月に返上条例案を提案する考えを表明した」と説明しました。

 

(4)9月定例会に向けて

 

9月定例会で知事は給与返上のための条例を提案するとしています。

今後必要になるのはコミュニケーションです。14年間も知事職についている

と職員から意見が出にくくなるのもわからなくはありません。まずは職員とのコミ

ュニケーションをしっかりとっていただくことが重要です。

 

議会とのコミュニケーションも大事です。自民・公明が辞職勧告を突きつけ

ているからと言っても、議会は2元代表の重要な一翼ですから、知事の方か

らもコミュニケーションをしっかりとるべきです。

 

引き続き、県民のための県政を進めていくことをお約束し活動してまいりま

す。ご意見やご不明な点がありましたらお聞かせください。

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2.ご確認ください! 「わたしの避難計画」

 

地球温暖化による環境変化の中、本県でも6/2に豪雨災害が発生、

秋田県や福岡県でもこれまでに無かった災害が発生しています。

防災対策は「自助・共助・公助」のいずれが欠けても不十分。ご家庭

での備えも重要です。そこでお役立ち情報をご紹介します。

 

★わたしの避難計画 (静岡県のサイト)

 

このページではGIS(地図情報システム)により、みなさまのご自宅

周辺の災害リスクを紹介し、簡単な操作で災害に応じた避難行動計画

を作ってくれます。

ご家族のみなさんで「わたしの避難計画」をぜひチェックしてください。

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3.活動日程 

○7月の主な活動

01() 浜松市市制記念式典

03() 会派勉強会、本会議

05() 常任委員会

06() 常任委員会

07() JAW議員研修会(Web

08() 自治連会議

10() 神戸アリーナ構想(Web視察)、会派役員会

12() 本会議(6月定例会閉会)

15() 大平台夏まつり

18() 全国都道府県議会議長会100周年式典(東京)

19()21() 会派視察(鹿児島・宮崎)

24() 連合静岡との意見交換

25()26() 常任委員会県内視察

27() 浜松基地 納涼の夕べ

30() 入野地区凧揚会総会

31() FM県政報告(KENGI DE Night

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○8月の活動と予定

04() 会派役員会

05() 佐鳴湖花火大会、入野地区ふるさと夏まつり

06() 佐鳴湖クリーン作戦

08() 自治連会議

15() 戦没者追悼平和祈念式典

21() 会派総会、こども県議会

22() スズキ労連労使会議

23()25()慶應議連視察(静岡県内) 

26() 労組大会

27() 労組大会、労組研修会

28() FM県政報告19:30 76.1MHz

30() 労組勉強会

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生(61歳)

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

2007年 浜松市議会議員選挙当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙当選(現在4期目) 

23年度役職

ふじのくに県民クラブ 会長

危機管理・くらし環境委員会 委員

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

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【日々の活動はブログ・HPをご覧ください】

★田口 オフィシャルサイト (ホームページ)

★創ろう!元気な浜松&静岡県  (ブログ)

★フェイスブックページ

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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

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