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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】         令和451

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第133号>

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みなさまこんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

毎月月初に発行しているメルマガですが、GW明けの事務所の始動

9日からということもあり、本日(4/29)送信させていただきました。

5/172期目の任期を終える難波副知事が退任することとなり、

理事での継続任用が検討されています。国交省出身の技術系キャリア

として、リニアや土石流対応の要として活躍されていましたので、何らかの

形で続投するものと考えていましたが、過去に副知事3期の先例は無く

どうするか注目されていました。

後任の副知事は未定で、選任議案は6月定例会になりそうです。

県政に空白を生じないようチェックしていきます。

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◎目次

1.慶應議連 視察報告

(1)福岡県糸島市 九州大学との連携によるまちづくり

(2)北九州市 デジタル人材育成の取組

(3)大分県中津市 不滅の福澤プロジェクト

2.活動日程

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1.慶應議連 視察報告

 

私が副会長を務める「慶應義塾全国議員連盟」で視察研修会

を実施しました。

慶應議連は、福澤諭吉先生の「同窓の旧情(=政治上の主張

を離れたときは「和して和すべき部分」を見失うな)」の教えに沿い、

党派を超えて慶應出身の地方議員が集っています(約150人)。

「同窓の旧情」については、議連が毎年総会でご指導いただいて

いる、慶應義塾 福澤研究センター 都倉武之 准教授の下記論文

に記載があります。興味のある方はご一読ください。

★福沢諭吉における世論と争論

 

議連では地方議員のネットワークを活かし、防災・減災対策や

地域活性化などをテーマに、各地の議員が収集した先進事例など

について研修会を行っています。

コロナ禍のためしばらく開催できませんでしたが、福岡県の会員の

協力を得て、3年ぶりに実施しました。

産学官連携による人材育成と地域活性化にいくつかのヒントを

いただきました。以下に概略をご報告します。

 

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(1)糸島市 「九州大学との連携によるまちづくり」

・糸島市は人口約10.3万人。移住者の増加により平成28年度

から人口増加が続いている。子育て世代が住みたい田舎ランキン

グはトップで、シニア世代からも評価が高い。

・隣接する福岡市西区に平成17年から九州大学伊都キャンパスの

移転が始まり、平成30年に完了。

・平成22年に大学と連携協力協定を締結しまちづくりを進め、平成

25年度に「学研都市づくり課」を設置。

・連携事業は産業政策と教育政策の大きく2つ。

・産業政策では「糸島サイエンス・ヴィレッジ」具現化プロジェクトをスタ

ート。糸島リサーチパークを基点に九大発ベンチャーなどとの共同研

究を検討している。

・小中学校教育において九大生とのコラボで夏休みに「伊都塾」、

土曜日に「九大寺子屋」を実施。市民向け公開講座も多数実施。

・九大以外にも大学と協定を結び、「課題解決型研究事業」として

行政課題や地域課題の解決にむけ、最大100万円で研究委託を

実施。

・九大伊都キャンパスの留学生は1700人を超え、さらに今後2880

人に増やす計画がある。そこで平成29年に「国際村構想」を策定。

住居整備をはじめ生活支援、住民との交流促進などを検討し、

国際寮、グローカルホテル(今回宿泊)を設置。

 

(所感)

・人口10万人ほどの小さな市だが、九大の移転を契機に、チャンスを

モノにしてまちおこしにつなげている。

・人口増加は高齢者等の移住が中心。学生寮もあり居住者はいるが、

学生は住民票を移していないケースが多く、住民基本台帳上では

人口増加になっていないとのこと。現実的には地域活性化に大きな

役割を果たしている。

・本県は大学コンソーシアムで連携事業を進めているが、工夫の余地

がある。地域の魅力を高めるための仕掛けを再構築していく。

 

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(2)北九州市「デジタル人材育成の取組」について

・北九州市は、中小企業の生産性向上による地域産業発展のため、

ものづくりの技術を活かし、ロボットやIoTAIを活用したDXを推進

している。

・カギになるのがデジタル人材の育成であり、大学やIT企業との連携を

強化している。

IT企業誘致を積極的に行っており、これまでに70社が進出。2700

人超の雇用創出につなげている。「おためしサテライト」や大学、専門

学校生徒のマッチング支援、ビジネスパートナーとのマッチング、オフィス

立地補助金などを用意している。

・基盤となる「北九州DX推進プラットフォーム」は、市内企業130社に

市内外のベンダー企業(IT企業)89社加えた219社が参加。

・市内の中企業とベンダー企業のマッチング事業では専門家派遣による

伴走支援のほか導入補助金を用意し73社が活用している。

・経営者向けのビジネススクールや、現場リーダーの育成支援も開催。

・北九州市立大学を主体とした、ITスキル習得に向けたリカレント教育

システム「everiGo」によるすそ野の拡大にも取り組んでいる。

・さらに産学官による「産学官民連携によるデジタル人材育成プラット

フォーム」を創設し、ニーズ把握の強化、人材育成プログラムの進化、

未着手分野へのプログラム提供をめざしている。

 

(所感)

・デジタル人材不足は大きな課題であり、地域における育成は全国で

取り組まれている。

・北九州は産学官による地域特性を生かした取り組みをスタートして

おり、すでにIT企業を70社誘致するなど、付加価値創出に欠か

せないIT技術者の確保に先行している。

・本県では「Tech Beat」を開催し首都圏のIT企業とのマッチングを行

っているが、連携や誘致のあり方について検証の要あり。

・また企業誘致は、付加価値創出や産業集積を明確化するなど方向

性を打ち出すべきであり、同時に付加価値創出型のIT企業誘致

施策もチェックしたい。

 

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(3)中津市「不滅の福澤プロジェクト」について

・中津市は福澤諭吉先生の故郷。これを全国に発信することで“シビッ

ク・プライド”を醸成するとともに、地域の人材育成につなげ、思想を

後世に語り継ぐ取り組みを“不滅の福澤プロジェクト”としてスタート。

・きっかけは1万円札の顔が40年ぶりに福澤先生から渋沢栄一に交

代すること。令和4年度から6年度の紙幣切り替えにかけて進めて

いる。財源は地方創生交付金を活用している。

・事務局は、観光推進課と東京事務所、教育委員会社会教育課。

・観光政策としては、城下町を活かしたまち歩きや首都圏イベントを

企画している。私も知らなかったが、中津市は明治初期に多くの

偉人を輩出している。これもほぼ福澤先生の人脈とのこと。

・教育委員会では、以前から学校で福澤先生を取り上げていたが、

中津を深く知り愛着と誇りを持ち、将来は中津に戻り地域を担う

人材育成を目指す「ふるさと教育」を進めるとしている。

・中津では慶應義塾協力のもと全国高等学校弁論大会をこれまで

60回にわたり開催し「弁論の甲子園」と称されている。

 

(所感)

・郷土の偉人を観光や教育で活用し、地方創生につなげるユニーク

な事業。

・本県においても“地域学”を推奨しているが、市町ごとに、例えば

徳川家康公などを深掘りし取り入れられないか。

・観光面では今後ガストロノミーツーリズムを推進するが、文化を折り

込むことは重要であり、さらなる地域資源の発掘が必要。

 

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2.活動日程 

○4月の主な活動

01() 会派役員会、自治連会議

03() 自治会総会

04() 選挙区等調査検討委員会

06() 交通安全街頭広報、会派役員会、総会

07() 会派役員会

08() シニアクラブ県政報告、連合意見交換会、自治連会議

10() 連合西部の森づくり

11() 会派役員会、スズキ労連県政報告(Web

12() 労組県政報告

13() 会派アダプティブラーニング勉強会、会派総会

16() さなるスポーツ少年団総会

17() 山アしんのすけ事務所開き、自治会総会

18() 労組県政報告

19()21() 慶應義塾全国議員連盟 視察研修会

23() 地区社協総会、FM県政報告

24() 浜松地区メーデー

26() 健全育成会常任委員会

28() 選挙区等調査検討委員会

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○5月の予定

03()05() 浜松まつり(3日凧揚げを予定)

08() 自治連会議

09() 会派総会

10()11() 県外視察(香川・岡山)

12() JAM静岡県政報告

14() 健全育成会総会、地域団体連絡会

15() 入野地区自治連総会

20() 本会議(臨時会)

21() FM県政報告

25() 外国人学校訪問

30() 教組意見交換

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 123日生

1984 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

         鈴木自動車工業梶i現スズキ梶jに営業職として入社

1994年 スズキ労働組合専従役員

2007年 浜松市議会議員当選(1期)

2011年 静岡県議会議員当選(現在3期目) 

22年度役職

ふじのくに県民クラブ 幹事長

○外部活動

慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

さなるスポーツ少年団 団長

元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉

「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味

ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 

TEL 053-447-3820

会派(ふじのくに県民クラブ)

420-8601 静岡市葵区追手町9-6 県庁本館4階 

TEL 054-221-3510

自宅

432-8061 浜松市西区入野町9860-1 

TEL 053-440-7100

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【日々の活動はブログ・HPをご覧ください】

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★創ろう!元気な浜松&静岡県  (ブログ)

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これまでに名刺交換させていただいた方の中で、メールアドレスの記載

があったみなさまに、毎月1回、活動報告を送らせていただいています。

ご不要な方はこのメールへ「メルマガ不要」と書いて返信してください。

また選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を希望しない方も、

その旨お知らせください。ご意見、ご要望などございましたら、お気軽に

taguchi@suzuki-union.or.jp までメールをお寄せください。

文責 田口 章 事務所

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