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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】             令和331

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第119号>

 

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みなさま、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。

静岡県議会は2月定例会真っただ中。今日は、月初恒例の街頭はお休

みして、朝から県庁です。先週木曜日から本会議で代表・一般質問が続い

ており、来週は常任委員会が開催されます。令和3年度の県政の方向性

をしっかり議論していきますのでご注目ください。

今月号は長文になっています。申し訳ありませんがご了承ください。

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【これは無料のメールマガジンです】

これまでに名刺交換させていただいた皆様の中で、メールアドレスの記載

があった方に、毎月1回、メルマガで活動報告を送らせていただいています。

お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

また配信ご不要の方や、選挙運動期間中の選挙運動用メールの受信を

希望しない方は、このアドレスにその旨返信くださいますようお願いいたします。

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【日々の活動はブログHPをご覧ください】

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◎目次

1.川勝知事、4選出馬には触れず

2.令和3年度 当初予算案

3.最近のブログから

4.活動日程

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1.川勝知事、4選出馬には触れず

 

2/25()、ふじのくに県民クラブ 山ア真之輔 議員の代表質問で、

「川勝県政3期目の総括」について質問しました。

 

川勝知事はこれまでも「総括の仕方が新しい出発の仕方を決める」

と繰り返してきました。そこで「知事はこの3年半をどう総括して、新しい

始まりにつなげるのか?」、すなわち「次の選挙はどうするんですか?」

と尋ねたわけです。

 

知事は「新しい始まりとなる7月以降、どなたが知事になられても、

この流れを止めることなく継続されていくよう、付託された期間内におい

て、全身全霊をかけて取り組み、道筋をつけていく」と答弁し、自らの

進退には触れませんでした。

 

山ア議員は「リミットは来ている。しかるべき時に発信するよう要望

する」と伝えましたが、引き続き、知事選に向けた去就が注目されます。

 

知事選の日程は6/3()告示、20()投票に決まりましたが、まだ

誰も出馬を表明していません。

 

この2月定例会が、選挙前の最後の論戦になります。次期知事選

を巡って、どんな議論が展開されるか、引き続きご注目ください。

 

ちなみに、山ア議員が質問で取り上げた、ふじのくに県民クラブの

県政評価は、先週2/22、「静岡県政の通信簿」として川勝知事に

手交しました。結果は10点満点の7.33、「及第点」と評価しました。

詳細はリンク先の資料をご覧ください。

 

静岡県政の通信簿

 

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2.令和3年度 当初予算案

 

令和32021)年度当初予算案の主な事業と財政状況をご報告

します。予算編成方針は下記の3つとなっています。

 

<方針1>ウィズコロナ・アフターコロナ時代の先導的な地域づくり

<方針2>人づくり・富づくりの総仕上げ

<方針3>生産性が高く持続可能な行財政運営

 

2月定例会開会日の2/18に知事が行った提案説明をもとに、

簡単に説明します。下記のリンク先資料をご参考ください。

 

予算編成方針

当初予算案の概要

参考資料

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

<方針1>ウィズコロナ・アフターコロナ時代の先導的な地域づくり

 

この方針には3つの柱があります。

 

1本目の柱は「感染防止対策とリスクへの備え」で、これまで同様

コロナウイルス感染症対策として必要な施策をやっていくものです。

検査体制の充実、病床・軽症者用ホテルの確保、医療体制の

確保、ワクチン接種体制の整備など医療体制に係わるものや、雇用

確保や中小企業の事業継続支援、市町と一体で行う地域経済対

策などが含まれます。

 

2本目の柱は「フジノミクスによる経済の拡大」です。感染拡大防止

と合わせて、経済との両立が課題とされています。

静岡県では今年度途中から「バイ・シズオカ」、「バイ・山の洲(くに)」

など山梨県や長野県、新潟県と連携してお互いの特産品を流通させ、

さらにEコマースによる販路拡大支援により農林水産業を支援する取

組を進めています。これを継続します。

このほか中小企業のデジタル化や医療健康産業の強化など、静岡

県らしさを打ち出して、アフターコロナを見据えた業態転換を支援して

いきます。

 

3本目の柱は「ふじのくにライフスタイルの創出」です。

東京都の人口は昨年7月以降ずっと転出超過が続いています。

理由はコロナ禍での働き方の変化と言われています。静岡県は元々

移住希望者の多い県であり、このメリットを活かして移住定住施策の

強化と、テレワークやワーケーションなどの推進で首都圏からの人の流

れを作っていこうというものです。

 

これらの事業にR3当初予算案で538億円。先議した2月補正

予算を合わせて737億円の規模で新型コロナ対策を進めます。

昨年3月からコロナ対策として補正予算で約1250億円投じてい

ますので、今回分を合わせると静岡県のコロナ対策予算の総額は

2000億円に近づくことになります。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

<方針2>人づくり・富づくりの総仕上げ

 

令和3年度は、平成302018)年度からの総合計画の前半4

で進めている「基本計画」が最終年度を迎えます。この「基本計画」に

示している8つの政策の柱をしっかり仕上げていくということです。

8つの柱は次のとおりです。

 

@命を守る安全な地域づくり

A安心して暮らせる医療・福祉の充実

B子どもが健やかに学び育つ社会の形成

C誰もが活躍できる社会の実現

D富をつくる産業の展開

E多彩なライフスタイルの提案

F“ふじのくに”の魅力の向上と発信

G世界の人々との交流の拡大

 

全てについて書くと長くなるので5点について以下に記載します。

 

@について、今月11日で東日本大震災から10年経ちますが、

それを踏まえて作った、「地震津波対策アクションプログラム2013

に沿った防災減災対策を着実に進めています。

 

Aについて、県が力を入れている「健康寿命の延伸」について、

「社会健康医学大学院」が4月から開学することで新たなステップ

を迎えます。これにはかなりの一般財源を投じていますので、保健師

さんなどに専門的知見をしっかり学んでもらって、県民の健康増進に

フィードバックしてほしいと考えます。

 

これらを含め、まずは安全・安心が第一という知事の考えが伝わる

予算となっています。

 

Dの産業支援については、喫緊の課題であるカーボンニュートラル

に向けた取組の強化が当初予算からはわかりにくいので、産業委員

会でしっかり議論したいと考えています。スピード感が重要です。

 

Fは2点。まず当面の最大の関心はオリ・パラがどうなるか・・・。

スポーツと観光は、1年前、ビフォーコロナの時点では県施策の最

大の柱でしたが、これをウィズコロナ・アフターコロナの中でどう地域の

活性化につなげていくかが、今後の県の大きな課題です。

 

もうひとつはリニア。予算としては「南アルプス環境保全基金」を創

設して、南アルプスの生態系の保全と魅力発信を行う・・・というのが

ありますが、JR東海との協議をどう進めていくかが大きな課題です。

先日の知事説明でも一番力が入っていました。川勝知事の手腕が

問われます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

<方針3>生産性が高く持続可能な行財政運営

 

この方針には「政策の推進に向けた組織体制の強化」と「将来に

わたって安心な財政運営の堅持」の2つの柱があります。

 

組織体制の強化では「デジタル戦略局」と「感染症対策局」の設

置が表明されました。特にIT活用による業務効率化はスピードが

求められます。

東京都は2019年から、元ヤフーの社長を副知事に招いてDX

を進めており、三重県も「最高デジタル責任者(Chief Digital Officer)」

4月に向けて公募しています。静岡県の取り組みはまだ甘いと懸念

しています。

 

問題は「将来にわたって安心な財政運営の堅持」です。

一般会計の総額は13094億円。前年度当初比で302億円

+2.4%)の増加となっています。1998年度〜2002年度まで13

億円を超えた時期がありましたが、近年では大きな規模となっています。

 

●歳入

県税収入は、前年度当初比▲400億円の4470億円と大幅減を

見込んでいます。

コロナ禍での企業収益悪化により、法人2税が▲290億円となるの

が大きく影響しそうです。このほか、消費低迷による地方消費税や個人

県民税も減少見込みです。

これらを「自主財源」といいますが、これが大幅に減ります。

 

それを補うのが「依存財源」です。

税収の落ち込みをカバーするのが「地方交付税」で、前年比+154

億円増となりますが、減収分をカバーできず「臨時財政対策債」という

借金を1千億円以上発行することになります。

「通常の県債」は999億円と1千億円を切る水準に留めています

が、「臨時財政対策債」を含めた借金が増えることで将来負担は拡

大します。

このほか「依存財源」には「国庫支出金」がありますが、コロナ対策

などにより+294億円と大幅増になります。

 

「自主財源」と「依存財源」の関係を家計に例えると、世帯の収入

が減って、親から仕送りを増やしてもらう・・・、という状態です。

ところが、実は、親もおカネがなく、借金して子どもに仕送りしている

状態・・・ということです。

親の借金は、いずれ自分や子どもにのしかかってきます。これが日本

の財政の現状です。

 

●歳出

「義務的経費」は6296億円。予算額13094億円の約48%を

占めます。「義務的経費」は支払わざるを得ないおカネです。

 

扶助費(福祉のおカネ)や公債費(借金の返済)は増え、人件費や

災害復旧費が減っています。今年度は台風などの自然災害が少なか

ったですが、逆にいえば、災害があると一気に財政は悪化するということ

ですので、災害に備えて日ごろからムダを無くすことが大切です。

 

「投資的経費(施設などを造るおカネ)」は1842億円(▲175億円)。

当初予算比較では減少していますが、国の5か年加速化対策に基づき

2月補正予算で約593億円を計上していますので、それを含めた総額

では大幅な増額となっています。

 

「政策経常費」が増えています。本来、県民サービスの向上につなが

るものですが、大きな要因はコロナ対策の増によるものです。

 

●県債残高と基金の推移

「通常債」残高は16414億円(R2年度末比▲144億円)と減

少を見込んでいますが、前述のとおりR3年度は「臨時財政対策債」の

発行が多いため、「臨時財政対策債」残高は12271億円(同+610

億円)と大幅に増加し、一般会計の総県債残高は29155億円(同

+501億円)と大幅増になる見込みです。

 

一方、当初予算編成後の活用可能基金残高は53億円となります。

これは家計でいえば貯金にあたりますが、前年度比で▲155億円となり、

リーマンショック後とほぼ同水準まで減ってしまうという厳しい状況です。

 

県の財政健全化指標では「通常債16千億円程度を上限」とし

ていますので、財政健全化は「赤信号」と言ってよいのではないでしょうか。

昨今、財政非常事態宣言を出す自治体がありますが、静岡県もそう

いう議論をすべき段階だと考えます。

 

●一層の行財政改革が必要

厳しい財政状況下、今まで以上の歳入確保と歳出抑制が求めら

れます。

こうした中、今回、歳入確保策のひとつとして寄附金の活用を進め

ます。近年「ふるさと納税」を活用して歳入確保を図る自治体が増え

ています。返礼品競争はいかがなものかと思いますが、寄附金活用の

考え方は良いと思います。

 

またクラウドファンディングも導入する予定です。20156月定例会

の一般質問で提案しましたが、やっと第一歩を踏み出すことができました。

これに限らずネーミングライツ(命名権)や不要物品、土地売却など

多様な歳入確保策を考える必要があります。

 

歳出削減は不十分です。イベントや旅費のさらなる削減のほか、

補助金や委託事業の徹底的な見直しが必要です。

ふじのくに県民クラブは、ここ2年、事業見直しを提言していますが、

来年度に向け強化する必要があります。引き続き、ムダを無くし歳出

削減を進め、財政健全化に取り組んでいきます。

 

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3.最近のブログから

 

2月は予算案や産業委員会関連事業などをいろいろ調査しました。

その合間を縫って読書も楽しんでいます。どんな本を読んでいるかは19

日のブログで紹介しています。

 

創ろう!元気な浜松&静岡県(はまぞうブログ)

 

2/05 外国人留学生の県内就職状況

06 水産・海洋技術研究所

08 静岡県の行政評価

10 農林環境専門職大学

16 令和3年度静岡県当初予算案

17 令和2年度静岡県一般会計補正予算案

18 2月定例会開会

19 静岡県議会図書室

20 初心者事故率 全国ワースト1位に・・・

23 静岡県政の通信簿

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4.活動日程 

 

○2月の主な活動

01() R3予算知事折衝

02() 次世代自動車センター訪問

04() 実地監査

05() 2月定例会議案件名説明、会派総会

      地域・大学コンソーシアム意見交換

06() FM県政報告

07() シニアクラブ県政報告

08() JAM地区協議会 県政報告

09() 自治会長会議

10() 農林環境専門職大学訪問

11() CIPFA-J セミナー(Web

12() シニアクラブ県政報告

13() スズキカップゴルフ大会

14() ふじのくに子ども観光大使受入

15() 県高P連事務局意見交換

18() 全協、本会議(2月定例会開会)、産業委員会

19() 本会議

20() 青少年健全育成会常任委員会

22() 監査委員協議会

23() CIPFA-J セミナー(Web

24() TECH BEAT Shizuoka for AgriWeb

25() 本会議

26() 本会議

27() FM県政報告

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○3月の予定

01() 本会議

02() 本会議

03() 本会議、留学生との意見交換

04() 本会議

05() 監査委員・知事意見交換

06() CIPFA-J セミナー(Web

07() さなるスポーツ少年団 卒団式

08() 産業委員会

09() 産業委員会、自治会長会議

10() 産業委員会

11() 産業委員会

13() 大平台Niziフェスタ

14() 社会健康医学大学院セミナー(Web

17() 本会議(2月定例会閉会)、会派総会

22() 包括外部監査報告会、監査委員協議会

27() FM県政報告

29() 地方自治セミナー(Web

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 1月23日生(59歳)

1984年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

       鈴木自動車工業梶i現スズキ梶jに営業職として入社

1994年 スズキ労働組合専従役員

2007年 浜松市議会議員当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙 初当選 

2015年 静岡県議会議員選挙 当選(2期目)

2019年 静岡県議会議員選挙 当選(3期目)

19年度 文教警察委員会 委員

多文化共生推進特別委員会 副委員長

会派 政調会長

20年度 産業委員会 委員

静岡県監査委員

○主な活動  慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

         さなるスポーツ少年団 団長

         元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

         元)浜松市立入野中学校PTA 会長

○好きな言葉  「おもしろきこともなき世をおもしろく」

          「今より早いときはない」

          「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味・・・ツーリング(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

 

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 TEL053-447-3820

 

会派(ふじのくに県民クラブ)

420-8601 静岡市葵区追手町9-6 県庁本館4階 TEL054-221-3510

 

自宅 〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1 TEL053-440-7100

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 ご不要であればお手数ですが syoki2@suzuki-union.or.jp まで「メルマガ不要」

と書いて、メールをお送りください。

 ご意見などございましたら、ご遠慮なく taguchi@suzuki-union.or.jp までメール

ください。よろしくお願いいたします。

文責 田口 章 事務所

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