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 【創ろう!元気な浜松&静岡県】              令和元年122

                                                                        

静岡県議会議員 田口 章 メールマガジン<第104号>

 

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みなさん、こんにちは。静岡県議会議員の 田口 章 です。今年も師走を

迎えました。1年経つのは早いものですね。

静岡県議会は今日から12月定例会が始まります。「リニア中央新幹線

や「豚コレラ(CSF」など継続課題のほか、「次期地方創生総合戦略」の

策定、「令和2年度当初予算編成」の議論が始まり、さらに、しばらくぶりに

遠州灘海浜公園(篠原地区)野球場」や「東静岡文化力の拠点」など

大規模ハード整備事業も話題になりそうです。じっくり腰を据えて議論に

臨みます。

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これまでに名刺交換させていただいた皆様の中で、メールアドレスの記載

があった方に、毎月1回、メルマガで活動報告を送らせていただいています。

お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

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希望しない方は、このアドレスにその旨返信くださいますようお願いいたします。

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◎目次

1.予算編成の新たな動き(「枠配分方式」の活用で財政改革を!)

2.静岡県にもチャンスあり!バイオデザインによる医工連携

3.最近のブログから

4.活動日程

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1.予算編成の新たな動き(「枠配分方式」の活用で財政改革を!)

 

行政は新年度が始まる前に年間を通した「当初予算」を策定します。

県はすでに令和2年度予算編成に向けて取り組んでおり、12/13

議会に対して第1回目の説明が行われる予定です。

今後本格化する予算編成について、いささかマニアックですが、財政

改革に向けた新たな動きが出てきていますので報告させていただきます。

 

静岡県は、平成31(令和元)年度当初予算から「枠配分方式」と

いう新たな予算編成のしくみを導入しました。

 

予算編成にはさまざまな手法がありますが、主なものに財政当局が

全事業を査定する方式と、一定額を部門に配分し部門の裁量で事業

を決定する「枠配分方式」があります。どちらも一長一短あるのですが、

静岡県はこれまで一度も「枠配分方式」を実施していませんでした。

 

私は県議になって以来ずっと「部局が主体的に事業を見直すために、

一度やってみてはどうか」と主張してきましたが、やっと導入されました。

 

財源が潤沢にあった時代はともかく、現在の厳しい財政状況の中では、

事業の選択と集中をするには、現場に近いところに権限を下ろし、事業

の優先順位をつける方が良いと考えます。

とりわけ近年、新たな財政需要が続々出てきており(児童虐待や多文

化共生など)、こうしたニーズに対応するためには古い事業をやめることが

求められます。ところが行政はいったん始めた事業をなかなかやめようとし

ません。

 

私は9月定例会閉会日の“賛成討論”でこれに触れ、いわば「“ビルド

&スクラップ”という考え方が必要」との意見を伝えました。

閉会後の10/11、財政当局は令和2年度の当初予算編成要領を

示達しましたが、この中で「予算編成五箇条」なるものが示され、早速

ビルド&スクラップ”の文字が入っていました。

 

12/13の第1回予算説明には、各部局から“スクラップ”する事業が

示される予定です。また12/18にはふじのくに県民クラブから予算に対す

る提言を提出する予定ですが、例年行なっている事業要望だけでなく、

今回は、事業の廃止や見直しも提言する予定で準備を進めています。

 

余談ですが、昨年「枠配分方式」を導入した結果、予算調整にかか

る残業時間が大幅に削減されました。

ちなみに予算編成五箇条は下記のとおりです。最後「歳入確保」

もこれまで口うるさく主張してきたところです。

 

<予算編成五箇条>

一.現場を知り、常に県民の立場で考え、行動する

一.政策は、エビデンスに基づき立案する

一.優先度の高い事業は、ビルド・アンド・スクラップ(創造的破壊)

選択する

一.和を尊び、多様な主体と連携・共創する

一.財源は自ら稼いで、効果を最大化する

 

とてもマニアックで、全く目立たないので、マスコミに取り上げられること

もないでしょうが、財政健全化に向けた一歩が始まります。

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2.静岡県にもチャンスあり!バイオデザインによる医工連携

(シリコンバレー・インキュベーター視察報告)

 

活動日程に書きましたが、11/918に県議会で視察に行きました。

今回のシリコンバレー訪問のテーマは「医工連携」でしたので、モビリティ

関係の視察はできませんでした。

視察の概要は私のホームページとブログにあげてありますが、中でも刺激

を受けたインキュベーターを1ヵ所ご紹介します。

 

フォガティ・インスティテュート・フォー・イノベーション

Fogarty Institute for Innovation

 

FIIはマウンテンビュー市のエルカミノ病院(El Camino hospital)内に

2007年に設立されたインキュベーターです。

FIIの名は、エルカミノ病院の創始者トーマス・フォガティ(Thomas

Fogarty)氏の名前に由来しています。ちなみにフォガティ氏はワイナリー

も経営しており、このブランドのワインがイオンなどで売られているそうです。

 

ここではスタンフォード大学のバイオデザイン プログラムと連携し、スタ

ートアップ支援を進め、患者や医師、看護師のニーズに合わせた医療

機器の開発を行っています。

 

研究開発の現状をお話ししてくださったのは、日本の大手医療機器

メーカー・テルモ株式会社の現地法人の方でした。

 

テルモ社はここで“バイオデザイン”に取り組んでいます。“バイオデザイ

ン”は、医療現場のニーズを出発点に、問題の解決策を開発し、イノ

ベーションを実現する手法で、日本への導入をスタンフォード大学の

池野文昭先生が推進しています。(池野先生は高塚町生まれです)

 

FIIでの開発については3つの特徴があるようです。

 

一つはニーズ。日本では文献や学会論文からニーズを探していたそう

ですが、FIIでは医療現場のニーズがすぐにわかるということでした。

 

次に医師との関係。日本では一企業の研究者と医師という関係で

人間関係づくりに時間がかかりますが、FIIでは病院の一員になるので、

関係がすぐでき、医師のテクニックや微妙な力加減、患者のデータなど、

日本ではわからなかったことがすぐ理解できるということです。

 

さらに開発の幅の広がり。FIIでは身近なスタートアップからのサポート

が受けられ、これまで自分たちでできなかったことが可能になったとのこと。

“ノウ・ハウ(Know How=いかにやるか)”よりも“ノウ・フー(Know Who

だれを知っているか)”がカギということでした。

 

静岡県は2001年から「ファルマバレー構想」をスタートしています。

本県が誇る静岡がんセンターを中心に、大学研究機関や企業を巻き

込んで、医療健康産業の集積を進めてきました。

その成果は、静岡県が医療機器や製薬で全国一の規模を誇ること

に現れています。

 

一方、世界的に比較すると、日本の医療機器や製薬の開発スピード

は遅く、シェアも低いということで、さらにスピード感を持って医工連携を進

めていく必要があります。

 

静岡がんセンターとファルマバレーセンターの連携をさらに一歩進め、

FIIのように現場に入り込んだ仕組みとし、現場ニーズをスピーディに

把握、ラボ機能を充実させることで、人材ネットワークや研究者が集う

場を作り、新たなイノベーションを起こす場として、ファルマバレープロジェ

クトのステップアップを図るべきと強く感じました。

 

また先週、浜松市にある光産業創成大学院大学が「バイオ フォトニ

クス デザイン分野」を20204月に設置すると発表しました。県東部

だけでなく西部地域でもこうした集積が期待できます。

 

シリコンバレーをベンチマークに、改革改善に取り組みます。

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3.最近のブログから

 

11月は視察月間でした。インプットが多い割にあまり詳しく報告できて

いませんが、ご覧いただければ幸いです。

 

創ろう!元気な浜松&静岡県(はまぞうブログ)

 

11/6 マーケットインによる農業

08 リニア中央新幹線に関する勉強会

24 第2回会派合宿研修会

25 産業構造の変化で進化するシアトル(アメリカ視察1)

25 2度目のポートランド(アメリカ視察2)

26 シリコンバレーの「場の力」(アメリカ視察3)

26 MBARI(アメリカ視察4)

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4.活動日程 

○11月の主な活動

02() 労組大会、入野中イベント、県高校総合文化祭

     連合西部議員団会議

03() シニアクラブ運動会、うなぎまつり、障がい者施設訪問

05() 決算特別委員会

06() 浜松土木事務所、西部農林管内視察

07() 世界お茶まつり開会式、労組意見交換会

08() 小学校学習発表会、リニア対策勉強会、自治連会議

09()18() 県議会視察(主な視察先)

     シアトル(ボーイング社、マウントレーニアビジターセンター)

     ポートランド(ポートランド州立大学、ベンチャー企業)

     シリコンバレー(スタンフォード大学、インキュベーター2社)

     サンフランシスコ近郊(モントレー湾水族館研究所、ヨセミテ消防隊)

19()20() 会派合宿研修会(伊豆長岡・AOI-PARC

21() 12月議会勉強会

22() 連合浜松大会

23() こども園発表会、入野協働センターまつり、FM県政報告

24() 協働センターまつり、軽トラ市、小学校学習発表会

26() 新居高校訪問、浜松経済クラブ70周年式典

27() 会派役員会

30() オール早慶戦(浜松球場)

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○12月の予定

01() 地域防災訓練

02() 本会議(12月定例会開会)

03() 多文化共生推進特別委員会

05() 政調会

06() 本会議、常葉大学生との意見交換

08() 自治連会議

09() 本会議、政調会

10() 本会議

11() 本会議、政調会

12() 本会議、政調会

13() 政調会

16() 常任委員会

17() 常任委員会

18() 総会、政調会、当初予算知事申し入れ

20() 本会議、総合戦略知事申し入れ

22() こども園発表会

24() 連合浜松幹事会

26() 自動車総連静岡地協幹事会

28() FM県政報告

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【 田口 章 プロフィール 】  

○略歴

1962年 1月23日生(57歳)

1984年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業

       鈴木自動車工業梶i現スズキ梶jに営業職として入社

1994年 スズキ労働組合専従役員

2007年 浜松市議会議員当選(1期)

2011年 静岡県議会議員選挙 初当選 

2015年 静岡県議会議員選挙 当選(2期目)

15年度 産業委員会 委員

地方分権推進特別委員会 委員

会派 政調会長

16年度 企画くらし環境委員会 委員長

17年度 建設委員会 副委員長

18年度 厚生委員会 委員

           多様な働き方推進特別委員会 委員

会派 幹事長代理

2019年 静岡県議会議員選挙 当選(3期目)

19年度 文教警察委員会 委員

多文化共生推進特別委員会 副委員長

会派 政調会長

○主な活動  慶應義塾全国議員連盟 副会長

地方監査会計技術者(CIPFA Japan

         さなるスポーツ少年団 団長

         元)静岡県立浜松南高校PTA 会長

         元)浜松市立入野中学校PTA 会長

       元)浜松市立入野小学校PTA副会長

○好きな言葉  「おもしろきこともなき世をおもしろく」

          「今より早いときはない」

          「俺がやらなきゃ だれがやる。今すぐしなけりゃ いつできる」

○趣味・・・オートバイ(愛車はGSR750)・歌を歌うこと・ドライブ・温泉めぐり

 

【 連 絡 先 】

連絡事務所(スズキ労働組合)

432-8062 浜松市南区増楽町20 SUN会館2階 TEL053-447-3820

 

会派(ふじのくに県民クラブ)

420-8601 静岡市葵区追手町9-6 県庁本館4階 TEL054-221-3510

 

自宅 〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1 TEL053-440-7100

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と書いて、メールをお送りください。

 ご意見などございましたら、ご遠慮なく taguchi@suzuki-union.or.jp までメール

ください。よろしくお願いいたします。

文責 田口 章 事務所

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