　　　　　　　浜松市議会議員　田口　章　メールマガジン　＜第40号＞

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　みなさん、こんにちは。浜松市議会議員の田口章です。

　暑い日が続きますね～。体調管理には十分ご注意ください。

　さて昨日（8/1）は、長男の誕生日でした。我が家では、こどもの誕生日に、

必ず昔のビデオを見るようにしています。さすがに17歳にもなると、少し恥ずか

しそうですが、みんなで大笑いしながら、成長する姿を思い出し、親子ともども

明日への活力にしています。たまにはイイものですよ。

　今月号は「医療センター」の件を中心にお伝えします。

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【これは無料のメールマガジンです】

　これまでにいただいた名刺などに書かれていたメールアドレスに、毎月１回、

メルマガで活動報告をさせていただいています。

　お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知らせください。

　よろしくお願いいたします。

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◎目次

１．医療センター「利用料金制による指定管理者制度」を導入

２．行政マネジメントシステムの改善にむけて

３．最近のブログから

　（１）「オートバイデザインの半世紀」（7/24）

　（２）「浜松オートバイ列伝」（7/24）

４．活動日程

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１．医療センター「利用料金制による指定管理者制度」を導入

◆これまでのおさらい

　「県西部浜松医療センター」は、市の外郭団体である「浜松市医療公

社」が「指定管理者」として運営していましたが、市と公社の関係が複雑

で責任体制が明確でないことや、おカネの流れがわかりにくいことなどから、

行革審で経営健全化に向けて取り組むよう指摘されてきました。

　「医療センター」の課題は、大きく次の4点でした。

　①毎年、「病院事業会計」に17億円もの税金を一般会計から投入し

続けていたこと、②「医療公社」の累積欠損が約5.3億円となり、ほぼ債

務超過状態だったこと、③退職金が引き当てされておらずその額（いわゆ

る隠れ借金）が44億円あったこと、④「市に準ずる」といいながら、市で実

施されていた給与構造改革などが未実施だったこと、です。

　公立病院の経営健全化は、昨今、自治体の大きな課題のひとつにな

っています。総務省は平成19年に「公立病院改革ガイドライン」を示し、

各自治体に経営健全化に向けて取り組むよう指示しました。

　その中で示された手法は４とおりありました。「①地方公営企業法の全

部適用（直営）」、「②利用料金制による指定管理者制度」、「③地方

独立行政法人（以下、地独化）」、「④民間譲渡（民営化）」です。

（①から④の順に行政の関与が薄くなっています）

　こうしたことから、市は、平成19年11月、「地独

化」の検討を表明し、

平成20年6月、正式に方針を示しました。

　この方針に基づき準備を進め、当初、平成22年4月からの移行を目指

しましたが、平成23年度へ先送りされ、さらに今回、「地独化」を見直し、

「利用料金制による指定管理者制度」とする方向に修正したものです。

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◆今回の見直しについて

　この間「医療公社」は、理事長以下、役員を大幅に入れ替え、経営

健全化に取り組むとともに、地独化移行への検討を進めてきました。

　経営健全化では、昨年7月からの「経営健全化アクションプラン」の実

施により、年間で約4億円の黒字化に成功したことなど、これまでにない

努力が認められます。

　一方、地独化については、先月「地独化のメリットは、当初、市が示し

たものに遠く及ばない」として、「利用料金制」の導入等を提言しました。

　他の自治体で地独化が進む中、浜松で今回の方針転換となったことに

は、いくつかの理由があります。

　まず、他の自治体では主に「直営」からの移行であることが挙げられます。

「直営」からの移行だと、市側から見て「公務員のスリム化（人員削減）」に

つながると同時に、組織的にも「運営の柔軟性アップ」のメリットがあります。

　一方、浜松の場合は、「外郭団体」とはいえすでに「指定管理者制度」

を導入していたことから、これらのメリットがありません。

　その点は想定の範囲内でしたが、私が、最も大きな要因（計算違い）だ

と考えるのは「最大86億円の市の財政負担が必要なことがわかったこと」

です。

　資産評価の課題が大きいのですが、昨年末時価と簿価の差（含み損）

が▲22億円ということがわかりました。

　他の自治体は、逆に「含み益」を持っており、地独化スタートにあたり、

これを資本金や退職引当金として活用できたと聞いています。

　浜松はこれが全く逆でしたので、「退職引当金44億」、「含み損22億」、

「資本金20億（約2か月分の運転資金）」の計86億円の財政負担が必要

とされたわけです。

　資産の中でも、土地は含み益があるのですが、施設の含み損が大きくな

っていました。とりわけ建築後35年以上経過した病院施設の建て替えも、

将来的には必要となってきます。

　しかし、地独化しても独自の資金調達はできず、180億円ほどかかるとい

われている新病院の建設を考えると、とても財政的な自立はできません。

◆今後の医療センターのあり方

　7/30に行われた「行財政改革推進特別委員会」では、おカネの流れを

わかりやすくするほか、24年度から「新人事処遇制度を導入」することや、

「中期目標の設定」や「評価委員会の設置」など地独化した場合の制度

を活用（いいとこ取り）しながら、柔軟性の高い「新医療公社」をめざすとし

ました。

　私は、▲22億円が明らかになった時点で地独化は難しくなったと思いま

したが、一方で「医療公社」の経営体質改善を進めるためには、大きな

転機が必要とも考え、何か手立てはないかと考えていました。しかし適切

な方策はなく、やむなく今回の見直しになったわけです。

　「医療公社」は現在黒字化しましたが、市民の安心安全を守っていくた

めには、引き続きの経営体質改善が不可欠です。

　「新医療公社」が、地独化以上に成果をあげることができるよう、民間

感覚で厳しく経営チェックを続けます。

　今後は、市として「公立病院としての役割」を明確化し、施設の改修を

含めて「新医療センター」のあり方を示していくことになります。

　浜松市内の民間病院が続々と新築改修を進める中、競争力確保の

ため医療センターの老朽更新は今後大きなテーマとなってきます。

　一方、資産の時価と簿価の差で明らかになったとおり、設備投資計画

に問題があったことも否定できません。

　約50億円かけて行った免震工事は昨年秋に終わったばかりですが、そ

の是非が問われそうです。

　最近でこそ「公会計改革」が進んできて、資産評価なども行うようにな

ってきましたが、まさに会計システムの問題点を露呈したような気がします。

　病院事業会計は企業会計手法をとっており、決算では貸借対照表も

示されていましたが、十分にチェックできていませんでした。今後、一般会

計を含め、一層、資産のチェックを進めます。

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２．行政マネジメントシステムの改善にむけて

　会派市民クラブでは、今年度の政務調査研究テーマとして「行政マネ

ジメントシステムの改善」に取り組んでいます。民間労使で構成する「財

団法人日本生産性本部」の協力を得て進めてきましたが、7/29（木）、

その中間報告会を行いました。

　浜松市は、行財政改革に積極的に取り組んできましたが、その分、

行政マネジメントシステムは複雑化しています。ちなみに浜松市にある

主なシステムは次のとおりです。

　①マニフェスト（市長任期4年）

　②部長宣言（1年）

　③都市経営戦略（4年）

　④市戦略計画（1年）

　⑤部局戦略計画・区政運営方針（1年）

　⑥課戦略計画（1年）

　⑦政策・事業シート

　⑧予算

　⑨チャレンジミーティング

　⑩行政評価

　⑪人事考課

　⑫その他

　これらの仕組みは、個々では機能しているように見えますが、実は、連携

できていなかったり、重複していたり、課題もたくさんあります。

　たとえば、④は③を受けて市全体の単年度の方針を示した計画で、⑤⑥

は部局や課単位の計画となっており、それぞれ連携しています。一方、その

他のシステムとは、うまく連携できていない部分も多々あります。

　こうした分析を行う中、中間報告では、「PDCA」の「D」の仕組みが弱いこ

とや、予算編成にいかに政策・事業評価を反映させるかなどを議論しました。

　なお、このテーマについては、さらに分析を進めており、9月の代表質問で、

一部、取り上げる予定です。

　地域主権（地方分権）時代の中、自治体の政策能力向上が求められて

います。今後、「ヒモ付き補助金」が、何にでも使える「一括交付金化」され

れば、事業の優先順位付けと説明責任は自治体と議会の共同責任とな

ります。こうした時代に向けて、システムの再構築を進めます。

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　オープニングのテープカット。一番背が高いのは、元GPライ

　発展の基礎を作った各メーカーのモデル。奥には、3メーカ

ーのデザインスケッチが並んでいます。こんな展示には、まず

　国内外のレースで技術を高めあった時代のバイクたち。手

《以下略、ブログには写真もいっぱい載せています。ぜひご覧ください》

コンセプトどおり、オートバイが戦後の浜松の復興に果たし

単車王国」、「メーカー21工場」、「下請工場も150を突破」

《以下略、ブログには写真もいっぱい載せています。ぜひご覧ください》

　創ろう！元気な浜松　（新たに「はまぞう」に開設しました。内容はほぼ同じです）

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　　　　　　　鈴木自動車工業㈱（現スズキ㈱）入社（営業マンとして販売に従事）

　　　　　　　（教宣局長、自動車総連派遣、支部長、書記長、副中央執行委員長）

　　　　　　　常任委員会・・・環境経済、建設、厚生保健

　　　　　　　特別委員会・・・大都市制度調査、行財政改革推進

○好きな言葉・・・「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

○家族構成・・・妻・長男（高１）・二男（中２）・長女（大２・別居）の５人家族

　　　　〒432-8061　浜松市西区入野町9860-1-305　TEL053-440-7100　

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日々の活動はブログに記してあります。コチラもぜひご覧下さい。

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