**********************************************************************************
 【創ろう!元気な浜松】                            平成21112
                                                                      
発行 田口 章 後援会

 

       浜松市議会議員 田口 章 メールマガジン <第31号>

 

**********************************************************************************

みなさん、こんにちは。浜松市議会議員の田口 章 です。

先月29日に「決算審査」が終わりました。私は全決算を認定しました。

個別の事業の中には、まだまだムダもありますが、一歩ずつカイゼンを図って

いきます。今月号は決算審査の中で考えたことをいくつかご報告します。

 

**********************************************************************************

【これは無料のメールマガジンです】

 このメールはこれまでにいただいた名刺などに書かれていたアドレスに

送らせていただいています。毎月1回、メルマガで活動報告をしていきたい

と考えています。お気づきの点や、ご感想などがありましたら、お気軽にお知

らせください。よろしくお願いいたします。

 

**********************************************************************************
◎目次

 

1.決算審査で思ったこと

(1)公会計改革は絶対に必要

(2)決算審査を予算や計画に活かす

(3)「事業仕分け」的手法で全体最適を目指す

 

2.最近のブログから 「日本点字の日」(11/1)

 

3.活動日程

 

**********************************************************************************

 

1.決算審査で思ったこと

 

 決算審査特別委員会は、昨年度に続いて2年連続の参加となりました。

 初年度は、勉強のため傍聴し、昨年度は、事業内容を理解するために、

各部門からヒアリングするだけで精一杯でした。

 

 委員会は3日間という限られた時間でもあり、委員全員が公平に審議する

ためには質疑項目は絞り込まざるを得ません。

 そこで今年度は、ほとんどの部局と、事前に意見交換を行い、業務効率化、

補助金の見直し、保有資産の有効活用を中心にチェックし、個別項目への

意見等を伝えました。

 

 これまでの行政のお金の使い方は「予算」中心でした。しかし、それでは不

分です。決算で「成果」「投資効果」をしっかりとチェックし、次年度予算に

反映する必要があります。

 読者のみなさんは民間企業にお勤めの方がほとんどですので、みなさんと同

目線でこれからもチェックしていきます。

 

**********************************************************************************

 

(1)公会計改革は絶対に必要

 

 行政の会計制度を「公会計」と言います。民間企業の会計(複式簿記)

は異なり、現金の出入りを把握するだけの「単式簿記」です。

 通常の決算審査では、「歳入・歳出」という、年間のお金の出入りだけ

チェックします。

 今回、私はこれまでの決算審査では取り上げられていなかった「資産」

についての質疑を行いました。

 決算審査には直接関係ないので、ちょっとルールを逸脱したかも知れ

せんが、公会計の大きな欠点は、正しいストック(資産・負債)情報が

見えてこない点にあると思ったからです。

 

 民間では貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)等の指標を用いて経

をチェックするのが当たり前ですが、これまで行政にはそうした概念が

ありませんでした。

 たとえば、施設を造るときの建設コストや毎年の運営経費はわかるの

すが、減価償却費やなど現金支出を伴わないコスト、借金の利息等は

把握されていませんでした。

 

 浜松市では、民間感覚を行政経営に織り込むために、他の自治体に

駆けて、平成17年度から、公会計改革に取り組んできました。

 しかし、今回、多くの幹部職員とお話ししましたが、財政担当以外の

では、まだまったくと言っていいほど理解が深まっていません。

 中には「B/Sってなんですか?」という職員もいるほどで、いささかがっ

りしましたが、コスト意識を持って行政経営にあたれる職員を増やせ

るよう、しつこく訴えていきます。

 

★浜松市の平成20年度 財政のすがた

 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/finance/finance_09/images/20honpen.pdf

 

★浜松市の平成20年度 財政のすがた(資料編)

 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/finance/finance_09/images/20siryohen.pdf

  *資料編のP26に「連結バランスシート」があります。

何かお気づきの点があればお聞かせください。

 

★浜松市の公会計改革のあゆみ 

 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/koukaikei/shinkoukaikei.htm

 

 

**********************************************************************************

 

(2)決算審査を予算や計画に活かす

 

 地方自治法では、審査資料として「主要な施策の成果を説明する書類」

を提出するよう定めています。

 浜松市議会にも、「決算に係る主要な施策の実績報告書」というものが

提出されているのですが、“実績” であり、“成果” ではありません。

 

 「・・・のため○○○円執行した」との記載が多く見られるのですが、施策

の目的や目標、それに対してどの程度のアウトプットやアウトカムがあっ

たのかはわかりません。他の議員からも同様の指摘がありましたが、や

はり、決算審査では、「成果を評価し、次年度の改善に結びつける」という

当たり前のチェックが必要です。

 

 実は、市は施策の評価をしていないわけではありません。

 「政策事業シート」というものがあり、内部評価を実施していますし、一部

は市政モニターの外部評価もいただいています。

 私はいくつかの事業について、「政策事業シート」をチェックしました。まだ

見にくい部分も多いのですが、徐々に改善されつつあります。

 

 今後に期待し、「来年は“成果がわかる資料”を出してくれ」と苦言を呈し

ておきました。

 「PDCA」という言葉は、行政でもずいぶん聞かれるようになりましたが、

実態はまだまだです。

 

★20年度の政策事業シート

 http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/totalplan/totalplan/sj_sheet20/H20sj_sheet_list.html

  *事後評価はまだアップされていません。そのうちにアップされるのではないかと思います。

   私は議会のLANでチェックしました。

 

★政策事業の外部評価

  http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/admin/reform/gaibuhyoka/index.htm

 

**********************************************************************************

 

(3)「事業仕分け」的手法で全体最適を目指す

 

 静岡県ではちょうど今(11/1~3)、「事業仕分け」を行っています。国でも

今後、民主党議員が実施するようです。

 「事業仕分け」は、実施している業務を見直して、止めるか続けるか、続

ける場合は市がやるのか、国か県か、それとも民間に任せるのか。市が

やる場合は今のままでいいのか、改善するのか・・・を分類するものです。

 

★事業仕分けの説明(構想日本のサイト)

 http://www.kosonippon.org/shiwake/

 

 私はこの手法を100%評価しているわけではありませんが、こうした考え

方は業務改善に大変有効だと思っています。

 浜松市でも、昨年「事業仕分け」を実施しました。私はこうした手法を使っ

て、内部で業務の最適化を行うべきと考えます。

 

 今回の事前ヒアリングで、各部門からいろんな事業を聞きとりましたが、

「自分たちのやっている仕事は重要で、大切なものだ」という高い認識を

持つ職員がたくさんいました。

 

 職務に忠実であることはよくわかるのですが、自分の仕事しか見えてい

ませんので、「部分最適」にはなっても「全体最適」にはなっていません。

 本当に必要か? なんてことを考えること自体が、自己否定につながる

とでも思っているのでしょうか、なかなか、ヒアリングの中では、業務改善

や見直しについて聞き出せませんでした。

 やめることのできる業務は思い切って止める。民間に任せるべきは任せ

る。こうした評価を今後やっていく必要があります。

 

 また、行政の仕事には類似業務がたくさんあります。たとえば「公園」ひと

つとっても、公園課が管理している「都市公園」や、農業整備課が管理して

いる「農村公園」などがあります。

 タテ割り行政の壁を崩し、業務効率化を図れば、ムダなコストは、まだま

だ削減可能です。

 こうした分析を、内発的にできるようになれば、行財政改革は格段の進歩

を遂げると思います。

 今後は、議員としてのチェックを続けながら、内発改善できるような組織づ

くりを求めていきます。

 

**********************************************************************************

 

2.最近のブログから  「日本点字の日」(11/1)

 

Cimg4315

 

 

 

 

 

 

 今日、11月1日は「日本点字の日」。

 私は知りませんでしたが、現在の点字が初めて採用された日だそうです。

「点字」はみなさんご存知ですよね。6つの星(ドット)をうまく使い、母音と子音を

組み合わせて、五十音を表しています。視覚障がい者の生活には欠かせないも

のです。

 

 この「日本点字の日」を記念して、今日、浜松市中央図書館他で、「点字関

三偉人を讃える集い」が開催されました。驚くことに、この三偉人のうち、一人

はフランス人ですが、あとのふたりは浜松出身なのです。

 

 偉人の一人、石川倉次氏をご存知でしょうか?

 ・・・・・・<中略>・・・・・・

 

 写真は、ウイズ半田・蜆塚のみなさん。三人への感謝を込めて、新たに作った

「六星賛歌」を披露しました。

 「六つの星に願いを込めて歩いていこう・・・」

 「星は瞬き輝いて、僕らの道を照らすだろう・・・」

点字への感謝、希望。視覚障がい者のみなさんの気持ちが伝わってきました。

 

 「不自由ではあるが、不幸ではない」

 ある視覚障がい者の方は、力強くお話しされました。

 私は、こうした “チャレンジド” のみなさんを支える社会をつくりたいと思います。

 視覚障がい者を含め、障がいのあるみなさんが日常生活を送るためには、都

インフラはまだまだ未整備です。しかし、都市インフラだけを整備すればよいと

言うわけではありません。

 欧州では、視覚障がい者が信号待ちをしていると、頼まなくても、誰かが横断

手伝いをしてくれる街もあるそうです。

 最も大切なのは、市民の心のユニバーサルデザイン(UD)を養うことです。バス

電車でお年寄りに席を譲る。困っている人に声をかける。こうした市民があふ

れる、心豊かなまちを創りたいですね。 

 

**********************************************************************************

 

3.活動日程 

 

○10月の主な活動

 

01() 川西市議会決算委員会傍聴

02() 公会計改革会議2009シンポジウム

03() 入野公民館まつり

     遠州精工労組大会

     浜松市障がい者スポーツ大会

04() 入野地区子ども会連合会球技大会

     入野公民館まつり

     スズキ労連ハゼつり大会

07() 労福協市長要望

     会派ミーティング

08() 入野地区自治連会議

10() スズキ販売労組大会

     連節バス実証実験

     入野地区秋まつり

11() 入野地区秋まつり

14()16() 厚生保健委員会視察

     (尾道・佐世保・北九州)

18() 労福協まつり

     大平台地区体育祭

19() 市民クラブ 政策提言

21() 水窪地域住民意見交換会

22() 小楠金属・熱処理労組大会

25() 入野地区町民体育大会

     平岡ボデー労組大会

     スズキ輸送梱包労組

     スズキ部品浜松労組大会

     浜松パイプ労組大会

     スニック労組大会

27()29() 決算審査特別委員会

 

***********************************************************************

  

○11月の主な予定

 

01() 点字三偉人をたたえる集い

03() 入野地区老人クラブ連合会体育祭

     西区ふれあい広場

05() 厚生保健委員会

     入野地区自治連会議

06() エステック労組大会

07() 入野中火伏の丘楽市(フリマ)

     日本身体障害者水泳選手権大会(トビオ)

     教育キャンペーン街頭活動

08() 入野地区福祉まつり 

     ベルソニカ労組大会

09() 地方分権講演会in静岡

     静岡市議会との意見交換会

10() 入野小学校学習発表会

11() いい日いい声掛けDay(あいさつ運動)

     全員協議会

     連合浜松地協意見交換会

16()17() 入野地区自治連視察

     (手賀沼浄化活動)

18() 本会議

19() 教組西区協議会

21() 入野地区社協健康ウォーキング

     スズキ労連政策討論集会

26() 外国人集住都市会議 in 太田

29() スズキ駅伝大会

30() 全協・本会議

 

*********************************************************************************

【 田口 章 プロフィール 】 

昭和37年1月23日生(47歳)

昭和59年 慶応義塾大学法学部法律学科卒業

      鈴木自動車工業㈱(現スズキ㈱)入社(営業マンとして販売に従事)

平成 6年 スズキ労働組合専従役員

    (教宣局長、自動車総連派遣、支部長、書記長、副中央執行委員長)

平成19年 浜松市議会議員に初当選

        

○好きな言葉・・・「おもしろきこともなき世をおもしろく」「今より早いときはない」

○趣味・・・オートバイ・歌を歌うこと・カレーつくり

○家族構成・・・妻・長男(高1)・二男(中2)・長女(大2・別居)の5人家族

 

【 連 絡 先 】

 

連絡事務所(スズキ労働組合)

    〒432-8062 浜松市南区小沢渡町12-1 TEL053-447-3820

 *事務所を移転しました。TEL・FAX・E-mailは変更ありません

 

会派控室(浜松市議会市民クラブ)

    〒430-8652 浜松市中区元城町103-2 TEL053-457-2496

 

自宅(夜間)

    〒432-8061 浜松市西区入野町9860-1-305 TEL053-440-7100 

 

*********************************************************************************

田口 章 メールマガジンのご案内

 ご不要であればお手数ですが syoki2@suzuki-union.or.jp まで「メルマガ不要」と書いて、

メールをお送りください。
 ご意見などございましたら、ご遠慮なく 
taguchi@suzuki-union.or.jp までメールを下さい。

よろしくお願いいたします。

 

 日々の活動はブログに記してあります。コチラもぜひご覧下さい。

http://taguchi-hamamatsu.cocolog-nifty.com/blog/

文責 田口 章 後援会事務所

*********************************************************************************